【うつ病患者の体験談】自殺以外で人生をリセットする方法、教えます。

うつ病

私は3年前にうつ病を発症し、それまでの人間関係をほぼ全てリセットしました。

外面よく保っていた家族、友人、職場の先輩や同僚との関係を一切絶ちました。

「数年前に会社員だった私は、本当に私自身だったのか?」と思うほど、今は違う人生を送っています。

今、「人生をリセットしたい」「いっそ死んでしまいたい」と思っている方に、人生をリセットする方法、そして、人生をリセットして人生がどう変わったのかをご紹介したいと思います。

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リセットには、孤独に耐え、自分の価値観を守り抜く覚悟が必要

「人生をリセットできたらいいのに」そう思うことは、長い人生に1度や2度あることでしょう。

そんな時、人はどうするか?

旅や引っ越しをするのが一般的ではないでしょうか。

でも、それを選んだ時点でその人は気づいているでしょう。

「私は、本気で人生をリセットするだけの覚悟を持てなかった」と。

なぜなら、旅も引っ越しも、ただ環境を変えただけで、自分自身は変わっていないから。

どれも、内面に大きな影響を及ぼすような変化ではありません。

私はうつ病を発症して、人生をリセットしたと言いました。

それまで積み上げてきたと思っていたものを、すべて捨てたんです。

プライドも、人脈も、社会的地位も、年収も、ゼロからのスタートです。

年齢的なことを考えれば、マイナスからのスタートと言ってもいいでしょう。

同期たちはすでに、大手企業で重要な職を任され、家庭を築いている時分でしたからね。

人生をリセットするには、覚悟が必要です。

それは、どんな覚悟か?

「孤独に耐え、価値観を守り抜く覚悟」です。

リセット癖のある人というのは、意外と多いものです。

人間関係がイヤになると、連絡手段をすべて絶ってしまう‥。

そういう人は、「断ってしまった人間関係への思いを断ち切れない、孤独」「頑固なまでの自身の価値観」を持っています。

人間関係は、積み重ねるほうが楽です。

すこし我慢するだけで、ねずみ講のように人脈は膨れ上がるものです。

でも、あえて苦しいほうを選ぶ。孤独を選ぶ。

それは自分の価値観を守り抜くためです。

人生をリセットしたいあなたには、孤独を愛し、価値観を守りぬく覚悟はできているでしょうか?

「そんなものはとっくに持っている」と思う方は、ぜひ以下の「人生をリセットする具体的な方法」を御覧ください。

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家族と友人を捨てる。足かせの人間関係を切る

人間の悩みのうち、8〜9割は人間関係に関するものだというデータがあります。

その意味で、家族と友人ほど、人生のリスタートで足かせになるものはありません。

私は、父という支配者の価値観に則って、人生を生きてきました。

「勉強ができなければ愛さない」という絶対的ルールに従い、私の家庭は成り立っていました。

私個人の夢や目標は、たびたび父の手によって潰され、なかったものにさせられてきたのです。

社会に出た時、私は何もできない人間だと気付かされました。

急に支配者である父から「ひとりで生きろ」と放り出されたからです。

うつ病になったのは、「勝手に人生のレールを敷かれていたのに、急に手を離されたから」だと、カウンセリングの結果、わかりました。

両親、特に父を、私は一生許すことはないでしょう。

勉強ができなければ愛されず、唯一の生きがいだった美術を私から奪ったくせに、「私は悪くない」「お前の問題を私に押し付けるな」と言い放った、あの暴君を!

ときに、家族愛を匂わせる映画やCMを見ると、「手に入れられなかった、あたたかい家族像」を想像しては涙が溢れます。

うつ病を理由に、家族と関係を断たなければ、こんな温かい家族関係を築けたかもしれない。

でも、それは私の願望でしかありません。

父は、一生変わることはありません。人を変えるのはほぼ不可能なことです。

人生をリセットしたい。変わりたいと思ったときに、私は真っ先に家族との縁を切りました。

彼らこそが、私の人生最大の疫病神だと思ったから。

両親とも、兄弟とも、連絡は取っていません。

家族と過ごす私の中に、本当の私はいないからです。

本当の私が生きられる人間関係、それ以外は、無情とも思える冷酷さで切り捨てることは、とても重要な事です。

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過去との整合性は一切考えない

かの有名な、Apple社創業者「スティーブ・ジョブス」は、スタンフォード大学の卒業式でこんなスピーチをしたそうです。

将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。

できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。

運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。

私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

-「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ」(2005)

人生をリセットしたいなら、点をいちいち意識してはいけません。

「過去のこの点は、今とつながってる」などと、過去との整合性にこだわって、自分の行動範囲を狭めてはいけないんです。

過去、自分はどうなりたいと言っていた。

過去、自分はどうしたいと言っていた。

他人に、自分に宣言したのだからやり切らなければ。

そんなこと考えなくていいんです。

人生をリセットしたいと思っている、今のあなたは何を考えて、何をしたいのか。

それだけに注目してください。

ジョブスも言うように、「点は、後からつなぎ合わせることしかできない」のです。

今を一所懸命生きて、過去のことにはこだわらず一切合切忘れてしまいましょう。

 

連絡手段を全て断つ

私はうつ病になり、人生をリセットしたいと考えてから、当時使っていたSNSを全て削除しました。

facebook、LINE、インスタグラム、連絡帳に入っている電話番号やメールアドレス。

その中には、今後何か仕事でお世話になるかもしれないと思った人もいましたが、残しておくと過去に未練が残ると思ったので削除しました。

今考えてみれば、それは私の未練でした。

「未来の自分の役に立ちそうだから」という理由をつけて、過去の自分にいつでも戻れるように命綱を持っていたかっただけ。

孤独でつらくて寂しくて胸が張り裂けそう…

そう思ったとき、私はブログに気持ちを書き出すようにしていました。

そのおかげで今の仕事、ライターになれたし、結局「点は線になったんだな」と今は実感しています。

点はいずれ線になるものです。

連絡手段を持っていれば、そのぶん、過去に執着を残すことになります。

人生をリセットしたいなら、過去と断絶するために、すべての連絡手段を消すべきでしょう。

 

人もモノも経験も、捨てたぶんだけ、得られる

私が人生をリセットして分かったのは、「捨てたぶんだけ、私達は得ることができる」ということです。

親、友人、仕事仲間を失い、私は過去の自分全てを失ったのです。

その代わり、私は「生涯をともにできる恋人」と「天命と思える仕事」を見つけました。

コップには一定量の水しか入れられないように、私達も、維持できる人、モノ、経験には限りがあると思います。

断捨離して入れ替えることは、成長するために必要なことです。

もし今あなたが人生をリセットしたいと思っているなら、ぜひやってみてほしいのです。

人は意外と死なないものです。

なので、人生をリセットしたい、変わりたいと思いながらもあなたは変わらないのであれば、あなたが心の底では現状維持を望んでいるからなんです。

本気で変わろうと思えば、いつだって変われます。リセットできます。

人生をリセットする決心ができるのは、強い人ではありません。

ただ、自分の人生を愛そうという決意のある人だけです。

あなたは、あなたの人生が愛しいですか?あなた自身が、愛しいですか?

自分を愛しているなら、一歩前に進み出してみてみませんか?

人生をもう一度、あなたのために生き直してみませんか?

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