微笑みの国、タイ。タイでロングステイをしたいと考える人は、年々増えています。
最近ではバンコクだけでなくチェンマイにも、次々新しいコンドミニアムが立ち並ぶようになりました。
そこで、今回はタイの賃貸コンドミニアムの設備の常識9選についてご紹介します。
家具は一式そろっているのが普通
タイの賃貸住宅最大の特徴は、家具一式があらかじめ揃っていることでしょう。
自分の体ひとつあれば、どこにでも入居することができます。
タイは観光で発展してきた国なので、家は短期滞在を想定して貸し出されているんです。だから、旅人が何も持っていなくても快適にすごせるように家具一式がそろっているんですね。
どの物件にも基本的な家具(食卓・ソファー・ベッド、クローゼット・カーテン等)がそろっています。
電気製品に関しては、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、電子レンジの4点は一般的についてきますね。
日本の賃貸住宅だと、学生向けならともかく、一般的に家具はついてないですよね。
パスポートさえあれば即日入居も可能ですし、賃貸手続きも楽チンです。
ちなみに、すでについている家具が気に入らない場合はオーナーと相談すれば撤去してくれることもあるようです。・・・でも、撤去をお願いした例も、されたという例もあまり聞いたことはないですね。
電気、水道、電話、ガス、インターネットなどの申し込みは不要。すでに通ってる。
タイの賃貸住宅では、電気・水道・電話回線は、入居したらすぐに使うことができます。
家主がすでに契約してくれているからです。
ただし、高級サービスアパートメントやコンドミニアムの場合、電話回線の回線設置費及び保証金が発生することもあるようです。
入居前にオーナーや管理人に確認しておきましょう。
また、タイには都市ガスはなく、プロパンガスのみ使えます。
入居してすぐに自炊を始めたい!という方は、管理人にお願いしておけば、すぐにガスタンクを設置・交換してくれます。
なお、ガスコンロよりも電気コンロを設置している物件が増えているようです。
インターネットは、建物内の無線LANに接続する方式、もしくは、プロバイダ会社に入居者それぞれで加入する方式のどちらかです。
外国人がたくさん入居しているコンドミニアム、サービスアパートメントでは前者が一般的です。賃貸契約時に申し込めば、その日からインターネットが使えます。
ただ、後者の場合は申し込んでから使えるようになるまで、約3日〜2週間ほどかかります。
入居してすぐにインターネットを使いたい方は、契約時にオーナー、管理人に確認しておきましょう。
バスタブはない。シャワーはお湯ができるか確認しよう
日本と違い、タイでは浴槽につかるという文化はありません。
シャワールームは欧米諸国と同じようにトイレと併設です。バスタブなしです。
気になる方は、シャワールームにお風呂場用のスリッパを置いておきましょう。
あと、年中暑い国タイ。そんなわけで、お湯がでない賃貸物件も珍しくありません。
給湯器はついているけれど、お湯が出ないということも。(^^;)
部屋を下見するときに、「ちゃんとお湯はでるよね?」と管理人に確認しておきましょう。水だけでもいい方は、特に気にしなくて大丈夫です。
でも、タイの乾季は意外と昼夜の寒暖差が激しいので、夜帰宅すると寒くてお湯を使いたくなるかも。
トイレに紙を流すと詰まって流れない危険性あり
タイに旅行に来た方はお分かりだと思いますが、タイではトイレで紙を流さないのが一般的です。
紙を使ったら、近くの汚物入れにポイ。汚物はトイレ横についているミニシャワーで流します。
トイレに紙が詰まって流れず、修理に何日もかかったという話も聞きます。
何日もトイレが使えないのは困りますよね。
外国人向けの賃貸住宅では、紙が流れるトイレも多くなっているようですが・・・アパートのトイレでちゃんと紙が流れるか、確認しておきましょう。
ゴミは分別しなくてオッケー
ペットボトルもガラスも生ごみも、何でもかんでもぜーんぶ1つの袋に入れてオッケーです!
基本的にタイにゴミ出しの曜日はありません。
コンドミニアムであれば、各階にあるゴミ箱に捨てるか、部屋の前に置いておくと管理人が捨てておいてくれることもあります。
もしくは、コンドミニアム下に集積所があるのでそこにいれたり。
タイでゴミの分別をしなくていいのは、それを仕事にしている人がいるからです。
とはいえ、ちょっとお高めのコンドミニアムでは分別しているところも増えてきてるみたいですが。
キッチンと洗濯機はない
基本、キッチンと洗濯機は設置されていません!
なぜなら、食事は朝から屋台で安く外食できるし、洗濯も1回15バーツ(日本円で約45円)程度でできるから。
洗剤等はあちこちにスーパーやコンビニがあるので、そこで購入できます。
相場は、470gで42バーツ(日本円で約136円)くらいでしょうか。
スーツを日常的に着なきゃいけないという方は、コンドミニアムの1階や周辺にクリーニング屋さんがあるので、やってもらうべし。
ちなみに、下着をクリーニングに出すのはタブーだそうです。
安い賃貸物件だとベッドシーツがないこともある
家具は一式そろっていても、ベッドシーツがない・・という物件は結構あります。
南京虫(トコジラミ)などに刺されることがないよう、つるっとした大きなブルーシートを持ってるといいかもしれません。
日本の100円均一でも購入できますし、現地のスーパーでも買えます。
南京虫はつるつるした表面のものに這い上がってこられないらしく、ブルーシートを敷いた上に寝ると南京虫に刺されないんです。
1ヶ月住むなら、南京虫がいるとわかった時点ですぐオーナーや管理人に相談して駆除してもらいましょう。
南京虫に噛まれたときは、蚊に刺されたときよりも強いかゆみが長く続きます。
さして害はありませんが、気になるようなら病院へ行ってみましょう。
タイのコンドミニアムは基本的に清潔なので虫がいることは滅多にありませんが、
現地の方が住むのは平均月1000バーツ(日本円で約3000円)とかのお家だそうなので、そのレベルだとちょっと謎です。
靴箱はない!
タイ北部の町、チェンマイで10数件物件を見せてもらったのですが、どの部屋もなぜか靴箱がない。
乾季に革靴なんて履いていたら蒸れるし、雨季は突然雨が降るので、そんなに頻繁に靴を履き替えないのかもしれません。
あと、タイでは海外と違って室内は土足厳禁のところがほとんどです。
ここは日本と似ていて馴染みやすいですね。
電化製品のコンセントは変圧器が必須
タイのコンセントはAタイプで、日本のコンセントと同じ形状です。
とはいえ、日本は110Vに対しタイは220Vと電圧が高いので、変圧器は必須です。
変圧器なしで日本の電化製品につなぐと、一発で壊れます。
電化製品で注意したいのは、テレビ。日本とタイでは方式が違うので、日本で買ったテレビはだいたい使えません。
もしテレビを購入してタイで使いたいなら、タイで買いましょう。
この記事のまとめ
タイで賃貸物件を探すときは、
1:家具は一式そろっているのが普通
2:電気、水道、電話、ガス、インターネットなどの申し込みは不要。すでに通ってる。
3:バスタブはない。シャワーはお湯ができるか確認しよう
4:トイレに紙を流すと詰まって流れない危険性あり
5:ゴミは分別しなくてオッケー
6:キッチンと洗濯機はない
7:安い賃貸物件だとベッドシーツがないこともある
8:靴箱はない
9:電化製品のコンセントは変圧器が必須
これらが普通です。
バスタブがあれば希少価値ある物件だし、ゴミは分別せず大雑把に出してオッケーです。
あらかじめ、普通を知っておけばスムーズに新生活が始められますよね。