140年前の旅籠をリノベ!「風見鶏」の自家焙煎珈琲がおすすめ

グルメ

学問の神様を祀る太宰府天満宮に、国内最大規模を誇る九州国立博物館。

福岡の観光スポットが密集するエリア「太宰府」は、福岡市内から電車で20分という好立地です。

温泉あり、グルメあり、歴史あり。日帰りでも泊まりでも楽しめます。

そんな太宰府散歩中、ひと休みしたい時におすすめなのが喫茶店「風見鶏」

約140年前に建造された旅籠をリノベーションした、大正レトロな珈琲屋さんなんです。

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太宰府天満宮の参道に、ひときわおしゃれな珈琲屋さんがある

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木造のどっしりとした佇まいは、太宰府の歴史ある街並みに馴染む

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訪問した日は、七夕の日。たくさんの願いが風に揺れる。

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喫茶店「風見鶏」の成り立ちが書かれた看板も、味がある

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コーヒーだけでなく軽食も食べられる

太宰府天満宮の参道を歩くと、左手にどっしりと重厚感ある建物が見えてきます。

喫茶店「風見鶏」です。

江戸後期に建てられた旅籠がリノベーションされ、140年の時を越えて今なお活躍しています。

店は木造。飴色に経年変化した様は、重ねた時の長さを感じさせますね。

また、私がお店を訪れたのが、7月7日「七夕の日」。軒先でゆれる笹の葉が、なんともノスタルジックです。

まるで大正・昭和時代にタイムスリップしたみたい。

今にも店内から「はいからさん」がカランコロンと下駄を鳴らして出てきそうな雰囲気です。

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青銅色と小豆色のコントラストが郷愁を誘う

玄関の軒唐破風(のきからはふ )と、2階の千鳥破風(ちどりはふ)が重厚感を醸しだしていますね。

破風(はふ)は、屋根瓦の下や屋根内部に吹き込む風を防止する役割があります。

軒唐破風(のきからはふ )は、のれん上にある屋根の中心についている金属のこと。

屋根を飾るためのものです。

千鳥破風(ちどりはふ)
は、のれん上にある屋根全体のこと。

千鳥破風は装飾を目的とした屋根で、長野県の松本城や愛知県の名古屋城にも取り入れられている建築様式です。

江戸時代、「千鳥破風は大きいほどよい」という美意識があったのだそう。

この旅籠が作られたときも、なるべく大きく!と注文をしたのでしょうか。

「風見鶏」の千鳥破風は、風化しながらも鮮やかな瑠璃色(るりいろ)を保っていますね。

雨風に曝されたことで、むしろ色に濃淡がついたようです。美しい!

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大正ロマンの雰囲気とコーヒー豆の香りが漂う店内

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店内は大正ロマンの世界観そのもの!

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夏を意識した小物や調度品が品よく配置されています

店内に足を踏み入れると、そこは大正ロマン漂うレトロな喫茶店

黒い大きな梁がどっしりと屋根を支える空間は、賑やかな太宰府の参道とは思えぬ静けさです。

ステンドグラスを透かして降りそそぐ光、煌めく飴色の調度品たち。

まるで「耳をすませば」の地球堂のようです。

こぢんまりとして優美な欧州のアンティーク家具と、堅実で無骨な日本建築のコラボが堪りません。

流れる時間が、重さを持っているように感じられます。

もったり、ゆったりと、濃い密度でうごめいて進んでいくよう。

ここだけ時間が切り取られたかのように、錯覚してしまいます。

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和と洋が絶妙に混ざり合うインテリアに、心躍ります

また、お店の女性スタッフの服装がおもしろいです。

竹久夢二の絵の中から抜け出してきたような、洋装のメイド姿をされています。

パリッと糊のきいた白ブラウスが、清楚ですね。

膝下丈のブラックワンピースも、貞淑な印象を与えます。

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シスターのようにも見える、清楚な制服

ちなみに、20年ほど前は、福岡市那の津にお店を構えていたのだそう。

当時は1階がオルゴール専門店で、2階がカフェスペースでしたが、今は1、2階ともカフェスペースになっています。(訪問した日は、2階が立ち入り禁止でした。残念!)

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2階へ続く階段。赤い絨毯がエロティック。

豆知識ですが、店内の大きなアンティークのオルゴール。実は、観賞用ではありません。

リクエストすれば鳴らしてもらえます。

「風見鶏」にいらした際は、ぜひ注文してみましょう。

オルゴールの音色を聴きながら飲むコーヒーは、一段と美味しく感じられますよ。

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厳選されたコーヒーの種類に、こだわりを感じる

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本革の手触りが、手にしっくりと馴染む。心地よい。

メニューは、ざっとこんな感じ。

  • 自家焙煎珈琲 600円
  • ウィンナー珈琲 650円
  • ケーキセット(珈琲+ケーキ。ケーキは数種類の中から選べます) 900円
  • サンドイッチセット 1,100円~(正月を除く)

ハムサンドとタマゴサンドは具がはみ出しそうなほど詰められていて、ボリューム満点だとか。

  • 珈琲ゼリー(バニラアイスクリームのトッピング有り) 700円

コーヒーゼリーは必ず、白鳥を模した器で食べられるそうです。舌だけでなく目でも楽しめるなんて!

これこそスペシャルティコーヒーだ!美味しい!

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ダッチアイスコーヒー(720円)。ほろ苦さとコクが堪らない。

一番人気のケーキセットにしたかったのですが、糖質制限中のため「ダッチアイスコーヒー(720円)」を注文。

運ばれてきたコーヒーを一口。

コーヒーの味は濃いめ、渋めです。

普通、コーヒーは水出しすると苦味が和らぐはずなので、衝撃でした。

ただ、舌にまとわりつくような嫌な感じはしません。キレのある苦味です。

酸味はなく、やわらかくさっぱりとした味わい

ミルクとコーヒーシロップを入れてみると、まろやかな口当たりになります。

太宰府を歩き回って、疲れた体にしみ込みます・・・。

ちなみに、ホットコーヒーを注文した場合はウェッジウッドのカップで出してもらえます。

食器が違うと、コーヒーの味も違います。ホットコーヒーも、ぜひ飲んでみたいですね。

太宰府天満宮の観光・デートにおすすめ

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梅雨をイメージして、絣製のてるてる坊主が踊る

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焙煎する豆を慎重に選ぶご主人。素敵です。

1杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒー、大正ロマン漂うアンティークな内装、140年の歴史を感じる外観。

「風見鶏」のどれもが、私たちを非日常に連れて行ってくれます。

太宰府に足を運ばれるなら、ぜひ一度は行ってみてくださいね。

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