一日の中で最もメンタルが落ちる時間、それは寝起きです。
起きたくない、死にたい、寝続けたら死ねるかな…と物騒な方向にばかり考えてしまいます。
どうにかそれを改善できないかとあれこれ試した結果、アニメ「ハイキュー!!」を見るのが一番良い効果があったというお話をします。
アニメ「ハイキュー!!」はプライムビデオ で全話無料配信中
私はスポーツ観戦に全く興味がなく、自分でスポーツをやるにしても個人競技しかやってきませんでした。団体競技は人間関係がめんどくさいからです。
バレーボールは高校の体育の授業で何度かやったことがあるだけでしたが、レシーブ時に腕に内出血ができるのがいやで、すごく苦手でした。
でも、たまたまプライムビデオで全話無料配信していると知って、無料なら見るか…と見始めたらどハマりしました。
なぜ「たかが部活」に命をかけるのか?
登場人物に、月島蛍という高校一年生男子が出てきます。
彼は主人公とは違ってクールで、「たかが部活に必死になるのはカッコ悪い」とずっとみんなから一歩引いて部活をやっていました。
でもある時、彼よりもっとうまい先輩から「部活が楽しくないのは下手くそだからじゃない?」「将来に有利とか不利とかそんなのどうでもいい。目の前の相手をぶっつぶしたい、勝った時の快感を味わいたい、それだけだ!それ以上の理由がいるか?」と逆に問われて、言葉を失うんです。
私も月島くんと同じ考えを両親に植えつけられてきたので、すごくこの先輩の言葉が心に響きました。
昔の自分は、ただ絵が描きたかった、ただ自分の絵で誰かが喜んでくれるのが嬉しかったからがむしゃらに絵を描いていました。
なのにいつからか、両親が望む人生を歩まなければ人間ではないかのように錯覚させられて、そして自分に合わない職場で心も身体も再起不能なくらいボロボロになってしまった。
絵を描くことがお金になるかとか将来に有利かどうかとか、そんなのどうでもいい。ただ美しいものを作り上げたい。自分の思いを形にしたい。自分の思いを受け取った誰かを幸せにしたい。
そんな気持ちで生きればいいんだと、月島くんの先輩に背中を押された気がしました。
朝辛い時、まずハイキューを観る
ハイキュー!!は、主人公が最強でもなければ、イケメンだらけのシンデレラストーリ!でもありません。
汗と涙だらけの、敗者の物語です。
月島くんは脇役ですが、主人公も誰もかれも、全勝する最強の選手は1人もいません。
誰もが必ず、何度も挫折して、努力して努力しても予期せぬ事態で失敗して泣いて…みんな敗者です。
敗者だけど、でもみんなそこで終わらない。
自分はバレーボールの、人生の敗者だと膝をついて嘆かずに、あともう少し何かできないかと泣きながら、足を震わせながら、血反吐を吐きながら天を見上げます。
そんな彼らの姿を見ていると、ああ、何もかもうまくいかないと思っている自分も何かできるんじゃないか、まだ自分の心に残っている、立ち上がりたいという炎に火がつくんじゃないかと勇気づけられるんです。
バレーボールもハイキュー!!も興味がないという方も、よかったら見てみてくださいね。
アニメはシーズン1〜4まであるんですが、原作に追いついていないので…原作は全てアニメ化してほしいです。