私は父に「勉強できない人間に価値はない」としつけられ、19年間教育虐待を受けてきました。
それが原因で、私は過食嘔吐を15年ほど・うつ病を10年ほどわずらっています。
でも、最近、過食嘔吐の原因であるはずの父と会っていないのに、過食嘔吐がとまりません。
前よりも激しくなっています。これは、過食嘔吐患者の多くが通る悩みだと思います。
そして先日カウンセリングを受け、過食嘔吐の本当の原因、対策がわかりました。
今回は、10年以上悩んできた「過食嘔吐の原因と対策」について、体験談をご紹介します。
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過食嘔吐の原因は父のはず。父に会わなくても過食嘔吐が止まらないのは、なぜ?
私が過食嘔吐になった原因は、父です。
幼少期から「勉強できない人間に価値はない」と言われ続け、ありのままの自分を愛されない苦しみを、食べては吐くという行動で紛らわしていました。
ただ、なぜか最近、過食嘔吐の頻度が多くなってきました。
これまでは、大学受験や就職活動など、かなり大きなストレスがかかった時に過食嘔吐していました。
でも、実家に帰ってからは、1日に3~4回過食嘔吐をするようになったんです。
食べることも、吐くことも、かなりのエネルギーを消耗します。
吐いた後は全身汗でびっしょりになるくらい、疲れます。
息も絶え絶えになるのに、過食嘔吐しないと気が済まないのです。
過食嘔吐する以上に、なぜか心が痛くて苦しくて、必死でもがいていました。
過食嘔吐で疲れ切って1日を終えることが多くなり、これはまずいと心療内科に駆け込みました。
過食嘔吐の原因は父のはず。父にほとんど会わないのに、なぜ過食嘔吐がひどくなるのか分かりませんでした。
母をとおして、自分が避けたい未来を見ていた
カウンセリングを終え、先生の意見は驚くべきものでした。
「あなたのお母さんは、あなたと同じように、お父さんからモラルハラスメントを受けてうつ病になっているね。
あなたは、お父さんには直接会っていなくても、お母さんとは会っているよね。
お母さんを通して、自分も父に逆らったらこうなるのかもしれない、こんな風になりたくない、と不安やストレスを抱いているんじゃないかな。」
これを聞いた瞬間、ストンと疑問が腑に落ちました。
今までずっと、過食嘔吐の原因とさえ直接会わなければ大丈夫だと思っていました。しかし、実は違うんです。
母は父から「母親とはこうあるべき」とか「嫁とはこうあるべき」というモラルハラスメントを長年受けています。
私も、「子供とはこうあるべき」という教育虐待を父から受けていました。
同一の加害者から被害を受けた人が近くにいると、その被害者が受けている傷をも、他の被害者は感じ取ってしまうんです。
現在、うつ病や過食嘔吐で苦しんでいる方に伝えたいのは、その加害者・被害者が近くにいるならばすぐに物理的に離れた方がいいということです。
このことを知って、私はいったん実家から離れたところで暮らしています。
離れて暮らすようになってからは、毎日過食嘔吐していたのがウソのようにピタリと止まりました。
同じ加害者に害される苦しみを共有できる、と思ったり、その被害者をひとりだけ加害者のもとへ残していくことになり、可哀想だと思うかもしれません。
でも、そんな優しさは不要です。
誰かを救う前に、あなたは壊れてしまうかもしれない。
まず、離れて暮らす。つらいかもしれませんが、決断しましょう。
- 過食嘔吐は、加害者からだけでなく、同一の加害者による被害者からも、影響を受ける
- 加害者・被害者からは物理的に距離をとれ