何度もくり返す「寂しさ」への対処法

うつ病

朝起きて、体が震えて耐えられないくらい不安になったことはありませんか。

無性に1人でいるのが怖くて仕方なくて、「助けて」「寂しい」と誰かに言いたくて仕方なくなったことはありませんか。

そんなあなたへ、無職の3年間ずっとその「寂しさ」と向き合い続けた私の対処法をお話しします。

なぜ「寂し」くて「不安」なのか考える

嵐のような「寂しさ」「不安」に襲われた後、ふと台風の目のように心が静かになる瞬間があります。

その時、私はいつも「なぜこんなに寂しいんだろう、不安なんだろう」と考えていました。

私がこんなにいつも寂しくて不安なのは、きっと、強烈な自己否定をし続けているからです。

私の父はテストが90点だと「10点分どうしてミスしたんだ」と言う人でした。

そして、医者以外全員がどうしようもない職業だという偏見、学歴がすばらしくなければダメだという偏見で私たち家族を含む全ての人間を見下していました。

彼の物差しの中で、絵が好きで芸術方面に進みたいと願う私は娘といえど許容できない人種だったのだと思います。

悪い点であってもなくても、テストのたびに「なぜできないのか」と失望したような顔をされ、私は自分を受け止めてもらい人格を形成していく一番大事な時期に、「お前ではない誰かになれ」と父に強要され続けてきたのでした。

だから、今もずっと本当の自分ではいけないという思いが心の底にあります。仮面を被っても、結局生きているうちにつらくなるのに。

本当の自分を隠しすぎて、否定しすぎて、私はもう自分が分からなくなっているのです。

「寂しい」「助けて」というSOSは、本質的には、生まれてからずっと否定され続けた私自身からのSOSだと思っています。

寂しくて不安になるのは、否定され続けた本当の私が、置いてけぼりだからです。

「私でない誰か」に私がなろうとする時、いつもこの「寂しさ」にさいなまれている気がします。私が私ときちんと向き合えている時、この心の声は聞こえません。

もしあなたが「寂しい」という心の声に囚われているなら、もしかしたらあなたは本当の自分を否定し続けてきて、限界になっているのかもしれません。

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小さな私に話しかける

あなたの心の中には、5歳くらい、もっと大きくても小さくても構いません、まっさらなあなたがいると思ってください。そして、話しかけてみてください。

好きな食べ物は?どんなことして遊ぶと楽しい?嬉しい?

誰かに何かを強要されたり、貶められたりする前の、白紙のようなあなたと向き合ってみてください。

「寂しい」と叫んで泣いていたのは、大人の体を持った自分ではなくこの子だったと感じてきませんか。

私は寂しさや不安の海に沈んでいく時、いつもぐちゃぐちゃになった心の中から子供の自分を探します。

「また知らないうちにあなたを蔑ろにしてたね、ごめんね」

「寂しくないよ、怖くないよ、私がいるよ」

「みんなに理解されたり愛されなくていいんだよ、私が誰よりあなたを愛してて、どんなひどい嵐からもあなたを守るよ」

と話しながら、泣きじゃくるその子を抱きしめていたら、少しずつ寂しさや不安の嵐が遠ざかっていくのを感じます。

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「寂しい」時こそ、自分を見つめ直せる

幸せいっぱいの時、自分を見つめ直すのはとても難しいと思います。

寂しいとか不安だと思う時こそ、本当に自分が求めている姿と今の私は違うんじゃないか、私はまた「自分以外の何者か」にさせられたり自分からなろうととしているんじゃないかと自分を見つめ直せます。

今あなたが辛くてどうしようもなくて、足元から不安や寂しさに飲み込まれていくような悲しみの中にいたら、小さなあなたに声をかけてみませんか。

あなたの中で泣いている子は、本当のあなたです。

お母さんに抱っこしてほしい、お父さんに褒められたい、どんな私でも愛していると言ってほしい…。

今のあなたなら、小さなあなたに全部与えてあげられます。抱きしめられるし、大好きだよと声もかけてあげられる。

「寂しい」と思ったら、どうか最初に、小さなあなたに声をかけてあげてみてください。

もし心の中のあなたに話しかけるのが難しかったら、他の方法もあります。

 

話を聞いてくれる人と会話しよう

家族、特に母親(父親とはこの5年間全く会っていません)に頼れるようになるまで、私は2年もかかりました。

それは幼少期からずっと「人に頼らない」ことこそ美徳だとしつけられていたから。その「呪い」は強力に私に巻きついて、30歳になるまで私を苦しめ続けました。

苦しくて仕方なくても自分でどうにかするしかないと、底無し沼に落ちていくように、寂しさが体中を蝕んでいくのを感じながら苦しかったです。

布団の中で丸まって、「寂しい」「苦しい」「怖い」「助けて」と泣き続けました。

でも最近、愛犬のをきっかけに、家族と久しぶりに繋がったのです。

そうしたら、こんなに話していいのか、心地よいのかと驚きました。

「人間」に「孤独を受け止めてもらえる」という体験は、本当に自分に大きな影響を与えます。

自分は社会に存在していいんだと、言葉で肯定されなくても、ただ話を聞いてもらうだけで肯定された気持ちになります。

家族に頼れない人は、あなたの話をきちんと最後まで聞いてくれる友人やカウンセラーに話しかけてみてください。

面倒だ、もし拒否されたらと不安に思うかもしれないけれど、その一歩を踏み出したら、世界はガラッと変わるかもしれません。

心の中にいる自分に話しかけるのも、人に今の自分を話すのも、どちらも人によって「しやすい」と感じる方は違うと思います。

あなたが寂しさや不安を吐き出しやすい方で、ぜひ試してみてくださいね。

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