【経験者が語る】うつ病の休職期間を延長したい!主治医と会社の使い方

うつ病

私は、勤めていた会社を2年間休職していました。

2年間のうち、会社に4回ほど休職延長のお願いをした経験を、今回はご紹介したいと思います。

休職延長時に、主治医・会社をどう利用すればいいのか?を、赤裸々にレポートします。

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休職を延長するには、まず診断書!図々しく頼もう

休職期間を延長するには、医師の診断書が必要です。

診断書には、「病名:抑うつ状態 *月*日から*ヶ月(*月*日から*月*日まで)の休養を必要とします」と書いてもらいます。診断書の書式は、各病院でさまざま。

ですが、病名と休養期間は明示してもらわなくてはいけません。

それこそが、休職のために必要な情報です。

基本的に、精神科で「診断書をください」と言えば、所定の書式で漏れなく書いてくれるので大丈夫でしょう。

気のいい先生だと、「何ヶ月くらい休みたいの?」と患者に聞いてくれることがあります。

先生から聞かれなくても、休養期間は長めにお願いするようにしましょう。

私はいつも、半年でお願いしていました。

もし診断書の期間を短くしたほうがいいと渋る医者がいたら、あまり信用しないほうがいいかもしれません。

なぜなら、休職期間が長い=ゆっくり治療に専念できる ということなので、休職期間を引き伸ばしたくない=ひとりの患者に構いたくない。あなたを厄介者扱いしている ということです。他にも理由はあるかもしれませんが。

うつ病を治すために休職を取りたいのに、厄介者扱いされるようなら、おちおち先生を信頼することもできません。

自分の病気をきちんと治すためにも、診断書に書いてもらう休養期間は、なるべく長く書くようにしましょう。

そして、それを快く引き受けてくれる先生と、二人三脚で治していきましょう。

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会社とのやり取りも強気に!休めるだけ休もう

休職期間をはじめて延長する時、私は会社の人事部から「いつ辞めるのか」と強い圧力をかけられました。

はっきり「退職しろ」と言葉にはせずとも、電話口で

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2017/04/phone_businesswoman2_agnry.png” name=”人事部担当者” type=”l”]困るんですよね。早く復帰するかどうなのか、ハッキリ考えていただかないと[/voice]

とイライラしたような口調で言われました。

人事部からすれば、休職中もお給料を支払っています。

つまり、仕事をしていない人にお金を払うのなんて、無駄でしかないんです。

なので、さっさと辞めてもらった方がありがたい。

一度うつ病になった人は、再発しやすいです。

[aside type=”normal”]そもそも、うつ病はたかが数年で完治するものではありません[/aside]

そんなストレス耐性のない人間を雇い続ける義理は、会社にはないわけです。

となると、さっさと辞めてほしい。自分から辞めたいと言い出してほしいんですよね。

でも考えてみてください。毎日死にたいと思い詰めるほどいち社員の精神を追い詰めたのは誰なのか?会社なんですよね。一人の人間の人生をめちゃくちゃにしておきながら、何も代償を払わないというのはどう考えてもおかしい話です。

ここでわかったのは、

[wc_box color=”secondary” text_align=”left” margin_top=”” margin_bottom=”” class=””]

  1. 電話だと威圧的に言質を取られる可能性があるので、連絡手段として絶対に使わない(連絡手段は必ずメールにする)
  2. 休職時のさまざまな判断は、主治医に相談すべき

[/wc_box]

ということ。

電話ではなくメールでやり取りすれば、相手がいつ何をどう私に言ったのか、すべて証拠が残ります。

もし会社があなたに何か問題ある発言をした場合、退職時に慰謝料などを請求できる場合もあるんです。

自分の身を守るためにも、連絡手段はメールで徹底するようにしましょう。

また、さまざまな判断を主治医に相談するのは、一番重要です。

もちろん、最終的な判断を下すのはあなたですが、うつ病患者に会社がどう接するのか、どんな接し方をこちらはしていけばいいのか、精神科医が一番よく知っています。

ただ、ここで悪徳な医者だった場合、「そんなことは知らん!勝手にあなたが決めればよかろう」と突き放してくることもあります。

なので、本当に信頼できる医師に相談するようにしましょう。

ただし、いくら信頼できるからといって、精神科医でもない親や兄弟などに相談すべきではありません。

彼らは健常者であり、うつ病という特殊な病気に関するビジネス上の扱いを知りません。

餅は餅屋。その道の専門家に任せるのが最適なのです。

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休職期間の平均期間‥そんなものは気にするな

休職期間中、私も何度も調べました。「休職期間の平均期間」。

でも、それを調べて結果を得たところで、あなたの不安は解消されることはないでしょう。

ある人は、休職期間の平均は1〜3ヶ月くらいといいます。ある人は、1〜2年だといいます。

さて、あなたは、なぜ平均期間を知りたいのでしょうか。

平均期間を知ることで、「きっとこれくらいの期間休んだら、この苦しい気持ちは治るんだ」と信じたいだけですよね?

うつ病の原因が十人十色であるように、治し方、治る期間も人それぞれ違います。

私は、まるまる2年間休職しました。それでも、治っていません。

自分なりに試行錯誤しましたが、うつ病の原因は分かっても、抑うつ状態を抑えることができないんです。

うつ病の根は、深いです。

平均期間なんてものは、気にしてはいけません。

いつ治るかは分かりません、でも、自分の好きなだけ休みましょう。

会社は、あなたに辛くあたることもあるでしょう。

でも、会社を休めるのはあなたの権利です。

これまでしっかり働いて義務を果たしたのですから、しっかり休むという権利は確実に履行されるべきなんです。

「休職なんて情けない」そんな考えが情けない!

私は、会社の上司からも、家族からも、休職中・休職前にこんなことを言われました。

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2017/04/kotoba_bouryoku_business_wm.png” name=”上司・同僚” type=”l”]根性のない人だね。うつ病で休職なんて、情けないと思わない?[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2017/04/face_angry_man5.png” name=”家族” type=”l”]うつ病だなんて、ああ恥ずかしい。親族に顔向けできないよ。[/voice]

うつ病は甘え、恥ずかしいことだと面と向かって言われたんです。

それを言われた時、私も実はとても自分を恥ずかしい人間だ、情けない人間だと思い恥じました。

でも、今考えれば、それっておかしいですよね。

うつ病になったこともない人が、勝手にギャーギャー言っていることをなぜ鵜呑みにしてしまったんだろう?

こんなに苦しい思いをしたことのない人が、私の何をわかるっていうんだろう?

カウンセリングを何度も受けるうちに、やっとその言葉の棘が心から抜けていきました。

休職して退職した今、私は休職を悩む人に伝えたいです。

思いっきり休めば良いのです。

あなたには、その権利がある。義務がある。

あなたはゆっくり休むべきだ、神様がそう思ったからそうなったのです。

あなたは人一倍繊細で、お人好しで、まじめで、頑張り屋で‥一生懸命すぎたんです。

長い80年の人生、時に立ち止まってまわりをふっと見回してみるのも良いものです。

自分は何をしたいのか、人生で何を一番叶えたいのか。

休職期間は、自分の生きる道を再考してみる、いい機会です。

休職を恥じることなく、ぜひ新しい自分と向き合うきっかけにしましょう。

大丈夫。私も、そしてうつ病患者の同胞たちが、あなたと一緒にいますよ。

うつ病、一緒に治していきましょうね。

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