かわいいものをかわいいと思える喜びに、涙が溢れる

うつ病

きれいなものも、かわいいものも、おいしそうなものも、全部が怖かった。

自分を攻撃する刃に見えて、まるで轟音で流れる砂嵐のように見えていました。

それが、薬のおかげで、かわいいものをかわいいと、おいしそうなものはおいしそうだと思える。

本当に本当に、嬉しいです。

薬がない時、生きるのが辛かった

薬を飲んでいない時、大好きな犬たち、おいしそうなご飯たち、本当は私の大好きなものであふれているはずのSNSが、全部私を攻撃しているように感じられました。

溢れる情報が私の心をそれぞれ殴ってきて、「お前なんか」「なんでこんなの見てるんだ」「元気にならなきゃ」…かわいい犬たち、おいしそうなご飯たちが全部牙を剥いて自分を責め立てます。

怖くて身がすくんで、もう何もできない、怖い、助けて欲しいとただただなくしかありませんでした。

辛かった。

死ぬ以外、逃げ場はないと本気で思っていました。

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薬をもらえて、やっと世界が見えた

薬を飲んで心が安定している時、本当に嬉しくて涙が出てきます。安堵の涙です。

犬がかわいいと思える、おいしそうなものをおいしそうだと思える…自分は生きているんだとやっと感じられました。

つらくて、苦しくて、まるで真っ暗な砂漠を一人で延々と歩いているような気持ちだったけれど、やっとひと心地つけるオアシスを見つけたような…ああ、生きているんだ私はとやっと感じられました。

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命以上に大切なものなんてない

私はこれまで、自分の思い描いたレールから外れるのが本当に怖かったです。

正社員でないこと、月収が○円以上でないこと、学歴がないこと…でも、そんなことよりも、生きていることが何よりも大事じゃないかと、やっと、やっと、気付けました。

私には生まれた時からずっと父親に擦り込まれた呪いが、私の骨の髄まで染み込んでいました。

この1週間ずっと死にたい、死んだほうが楽になれる、早く死なせてくれと24時間思い続けて、やっと…やっとあの恐ろしい呪いから解き放たれました。

命以上に大切なものなんてないんだ。

 

明日を生きられないと思っていた

明日なんてもう二度と来ない、と、この1週間ずっと思っていました。

右手にカッターを握りしめて、首に当てて、部屋にこもって、鏡に向かい合ってずっと刃の先を見つめていました。

あと10分したら切ろう、ああ、切ったら少し痛いな、痛いんだ…そうか、私、痛いんだ…。

痛いの、いやだな…痛くないように、死なないのかな…。

そんなことを思いながら、早く楽になりたくて、悔しさや苦しさや悲しみや痛み…いろんな感情で心がぐちゃぐちゃになっていました。

 

薬があれば、その苦しみから逃れられる

薬をなかなか出さない方針の医師もいます。

でも、私は薬に積極的に頼るべきだと考えています。

先生の方針に従って飲まなかった時、本当に生きるか死ぬかの瀬戸際でした。

胃が悪い時は胃薬をみんな躊躇なく飲むのに、どうして精神病の時だけは薬を飲ませてくれないのか…。

薬を飲まないことで無駄なストレスを抱えるよりも、飲んで朗らかに怒られるほうが何億倍も人生を楽しく生きられます。

医師は私の人生の責任は負ってはくれません。

自分の人生をどんなふうに舵取りしたいか、考えてみたときに、私は薬を飲んで元気な自分で生きていきたいと思いました。

無理に断薬したり減薬して苦しむのは無意味な苦しみだと思います。そうでなくても人生は苦しみが多いのに。

不要な苦しみを背負う必要はないです。

私の主治医は薬を出さない方針の人なので、セカンドオピニオンで他の精神科も頼ってみるつもりです。

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