日暮れ時の限られた時間帯にのみあらわれ、幻想的な光を放つヤエヤマヒメボタル。
その神秘的な光を見るために、国内外から毎年多くのツアー観光客が押し寄せます。
しかし、ツアーだと鑑賞時間が限定されますし、1人当たり2000円程度はかかってしまいます。
もし穴場スポットを知っていれば、その分アクティビティや食事、お土産に回せますよね。笑
今回は、西表島民に聞いた「ヤエヤマヒメボタルの意外な穴場スポット」&鑑賞ポイントをご紹介します。
ヤエヤマヒメボタルって何?
ヤエヤマヒメボタルは、日本で一番小さなホタルの種類です。
体長は約2~5ミリ程度ですが、美しい光を放ちます。
3月下旬~5月の期間、しかも日没から3~40分だけあらわれます。
長い時間飛べないのは、体が小さいから。
ちなみに、雌は飛ぶ羽すら持っておらず、光っているのは雄のみなのだそう。
時には千匹近い群れをなして飛び交うこともある、ヤエヤマヒメボタル。
その幻想的な光景は、一度見たら二度と忘れられないほどの美しさでしょう。
穴場スポットは白浜近くの山にある
白浜近くの公道から山方向へ向かいます。写真の赤い矢印方向です。
車道は途中で行き止まりになりますが、そこから更にけもの道を進むと穴場スポットがあります。
看板の誘導等はされていないので、地元の人に道を聞きながら進むべしです。
西表島の旅行会社がホタル鑑賞ツアーを開催していますが、
西表島民いわく「ホタルの説明はあまり詳しくしてくれない」のだそう。
島民にアドバイスを受けながら、自力で道を探してホタル散策してみましょう。
特徴は「早い点滅」と「またたく間に光り、消える」
ヤエヤマヒメボタルの特徴は2つ。
1つは、「またたく間に光り、消える」こと。
日没から約15分後、1つ、2つと光りが舞い始めます。
そしてあたり一面、一気に光が広がり、光の乱舞が見られることでしょう。
2つ目は、「早い点滅」。
短い間隔で明滅を繰り返します。
最もきれいに見られるのは、午後7時〜午後8時の1時間ほど
ヤエヤマヒメボタルが最もきれいに見られるのは、午後7時〜午後8時の1時間ほどです。
ここで注意したいのは、ホタルが光っている間は、なるべく車のライトなどを消すことです。
手元を照らす時は、蛍の繁殖に影響が少ないといわれる赤い色のライトを使いましょう。
ヤエヤマヒメボタルは非常に繊細で、強い光を受けると繁殖に悪影響が出てしまいます。
西表島の大切な仲間を、なるべく守りましょう。
追記:
2018年4月現在、レンタカーや自家用車などの明りでホタルの寿命が縮んでしまう、ということが石垣島内でもかなり問題になっているようです。
ホタルは自分よりも明るい光を見ると光に対して様々な行動します。
そのため、たとえ赤い光であっても、ホタルへの影響は計り知れないのだそう。(赤い光を浴びてホタルが墜落してしまうこともある)
本記事では、ホタルを見られる穴場スポットをご紹介していましたが、現状を鑑みるに、素人がむやみにホタルを探して行動するのはやめておくべきでしょう。
ホタルを見に行く際は、専門家と一緒に行くなどして、ホタルの生態を守ることを第一に考えましょう。