【お坊さんになるには】短期出家って何するの?修行内容とスケジュールを調べてみた

こんにちは。自分探し中のアラサー、私です。

「嫌われる勇気」で有名な心理学者アドラーは「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と言いました。

仕事で上司に怒られたり、親とケンカしたり・・対人関係でストレスフルなあなたに、「2日間〜3ヶ月間で出家・還俗できる、タイでの短期出家」をおすすめします。

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短期出家って何?どれくらいの期間で僧侶になれるの?

タイ仏教には短期出家という、独特の習慣があります。

タイ仏教では、生涯に一度は出家することが望ましいので、雨季に3か月から半年ぐらい出家する「短期出家」が一般的です。

都合のよいときに得度式(とくどしき / 僧侶になるための最初の儀式)を受け、寺で仏の教えを学び、出家期間が終わると還俗(げんぞく/俗世間に戻る)します。

短期出家の期間は、長短さまざまです。

親族の喪に服すために2〜3日だけ出家したり、外国人を対象に2週間程度の短期出家をおすすめしている寺もあります。

同じ仏教でも、日本仏教では、出家をした僧侶が還俗(げんぞく / 僧が俗人にかえること)することはほとんどありません。

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短期出家の修行中、僧侶はどんなことをするの?

出家は、タイ人男性が社会的に一人前と認められるための重要な儀式です。

日本でいう、成人式のようなものですね。そのため、タイの人々はカジュアルに出家します。

タイ企業では、出家するための「出家休暇」があるくらいです。

日本仏教は修行=耐え忍ぶ、タイ仏教は修行=仏の教えを社会に還元する

日本仏教では、修行は5年、10年間と長期間な上、その内容はつらく厳しいばかりです。

一方、タイ仏教の修行はもちろん楽ではありませんが、短期出家の場合は期間が2日〜3ヶ月程度ですし、仏の教えを社会に還元するイメージです。

彼らは一人前の男性として、タイ社会をよりよくするために仏の教えを学ぶのです。

日本とタイでは、出家中の修行へのイメージが全く違いますね。

修行中のスケジュール

以下のスケジュールは、「国際短期出家 日本語コース」で公開されている修行内容を参考にしています。

お寺によって、食事の回数・内容や仏教の教えを学ぶ時間は違います。一つの例として参考にしてください。

時刻 修行内容
4:20 起床する
4:50 身支度を整える
5:00 同僚の僧侶たちと列になり、瞑想場へ行く
5:00〜7:00 朝食をとる。戒律上、僧侶自身で料理を作ってはいけないので、檀家さんから托鉢(タンブン)された食事を食べます。食前はお祈りを捧げます。食後は食器を洗い、食堂の掃除をしなければなりません。
7:00〜就寝するまで 仏教の教えを学び、暗記します。講義はタイ語(日本語・英語で講義をしてくれる寺院もある)で行われますが、お祈りの言葉はパーリ語という独自の言語です。本を呼んだり、先輩僧侶との質疑を繰り返し、学びを深めます。
豆知識ですが、修行中はもちろん女性と接触禁止。お酒も禁止。でも、なぜか喫煙はOKなんです。

理由は、お釈迦様が生きていた時代にタバコがなく、タバコに関する戒律がないから。

葉たばこを吸うのだそうです。

現地の人々は喫煙する僧侶を快く思っていないひとが多いそうなので、ヘビースモーカーの方は気をつけましょう。

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出家前日、出家希望者や出家先の寺院は何をするの?

もしあなたがタイで短期出家をしたくなったら、出家前日はどんなことをすればいいのでしょうか。

出家希望者だけでなく、その家族、出家先の寺院は、いつどんなことをしているのか見てみましょう。

時刻  行事内容
7:00〜8:00 出家先の寺から用意された朝食を、食べる
8:00〜9:00 剃髪式。親戚の年長者(僧侶ではない人)が、頭・眉・ヒゲをカミソリで少しずつ剃ります。切った毛は蓮の葉に入れる習わしです。
お寺によりますが、剃髪してくれる親戚がタイにいない場合は、出家の世話をしてくれるタイ人を見つける必要があります。お寺が世話人を紹介してくれることもありますが、事前にお寺へ確認しておきましょう。
9:00〜12:00 出家者は白い服とパーカオマー(※5)に着替え、皆で料理を持って、お寺へ向かいます。
お寺では、翌日行われる出家式の準備・寄付・出家式に使う出家者の托鉢用鉢の飾り付け(布と紐で巻いて装飾する)をします。

※5:パーカオマーというのは、タイのコットン100%でしっかり織られた布のこと。

腰巻きや日よけなど、万能なアイテムとしてずっと昔からタイの人たちに使われています。カラフルなチェック柄が、とてもキュートです!

出家日、出家希望者と家族、出家先の寺院は何をするの?

いよいよ出家日です。頭・眉・ヒゲを剃って、すでに気分は僧侶ですね。

日本仏教は出家=世を捨てる、タイ仏教は出家=人生の門出(祭り)

日本仏教の出家は「世を捨てる」「俗世間には二度と戻らない」というマイナスイメージが強いですよね。

そのため、出家は静かにひっそりと行われます。

一方、タイ仏教の出家は「一人前の男性になるための通過点」「人生の門出」というポジティブイメージなので、出家はまるでお祭り騒ぎです。

出家日の大騒ぎっぷりを見た日本人は、驚くこと間違いなし。

では、出家日のスケジュールを追ってみましょう。

出家日のスケジュール

時刻  行事内容
6:30〜7:00 出家希望者はパーカオマーを腰に巻き、白い服の上に、シースルーの白いガウンを着ます。
ダイサイシン(聖なる糸)(※6)と呼ばれる、一本の白い糸を、並んで座る出家者準備者にぐるりと渡し、お今日を読みます。
7:00〜7:15 僧侶ではない年長者が読経し、参列者は読経中は合掌。
お経を読みながら、バナナの葉で作られた飾り(バイシー)(※7)に付けた水を出家者にかけていきます。飾りは一つ一つ手作り。
驚くほど繊細な造りです。
7:15〜7:30 僧侶達の前に行き、封筒に入ったお金を托鉢(タンブン)します。出家希望者は参列者側に向き直って座ります。
7:30〜8:00 参列者全員が出家者の手首にダイサイシン(聖なる糸)を結び、魔よけや願掛け祈願をします
8:00〜9:00 参列者が持ち寄ったご馳走を分け合い、朝食を食べます。
9:00〜10:00 街中に、出家者を祝う音楽が流れます。日本では見ない光景です。出家希望者は、出家前日に飾り付けた車に乗り、町内パレードに出発します。出家者の恋人か妻は、枕を持って寺へ向かいます。
10:00〜
11:00
出家者の家族が寺を3周する間、出家希望者は各々用意したリヤンプロイターン(1バーツコインをリボンで巻いたもの)(※7)を天に向かって投げます。
※投げられたコインは誰が拾ってもいいので、取り合いになるそう。日本でも家を建てたときに、お餅や小銭を投げますよね。あんな感じです。
19:00 出家者の家族も集まり、読経する。

※6:一本の糸で繋いでお経を読むことで、絆を深めたり幸運を祈ります。蜘蛛の糸にからまる虫みたいですね・・・。

※7;リヤンプロイターンはラッピングに付いているリボンみたいな感じ。

これでようやく出家できました!ここからは冒頭の、修行日のスケジュールで生活することになります。

修行終了!いよいよ還俗日、僧侶は何をするの?

2日〜3ヶ月間の修行を終えると、いよいよ還俗(げんぞく)日です。

日本の僧侶・尼僧は、一生経験することがないであろう経験ですね。

では、1日のスケジュールを見てみましょう。

時刻  行事内容
7:00〜 出家者の家族や檀家さんが托鉢(タンブン)し、出家者が先に食べ、その後、出家者の家族が托鉢した食事を食べます。

参考記事:バンコクで生きる!「タイで出家」

えっ・・これだけ!!!???

そうなんです。出家は人生の一大セレモニーなので盛大に行うんですが、還俗(げんぞく)は質素です。

出家した人々は、めいめいの家に帰り、出家前の生活に戻っていきます。

出家した彼らは、もう一人前の男性です。

還俗後は、修行で学んだ仏の教えを胸に、社会に貢献していくのです。

 

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  • タイ仏教では「出家は、男性が社会で一人前と認められるための儀式」なので、親族が出家するとなるとお祭り騒ぎ!
  • 出家前日と当日は、出家希望者・親族・出家先のお寺でやるべきことがてんこ盛り
  • 修行中はタイ仏教をみっちり学ぶが、短期出家は2日〜3ヶ月程度なので苦しく辛いばかりではない
  • 還俗日にすべきことは、托鉢するだけ。それぞれの生活に戻る。

タイ仏教と日本仏教では、修行や出家へのイメージが全く違いますね。

アジア人の思想やタイに興味のある男性は、ぜひやってみてはいかがでしょうか。