人気バラエティー番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の3時間スペシャル「夏のアメトーーーーク 高校野球大大大大好き栄冠は君に輝くSP!!」が7月16日午後9時10分から放送されました。
8月7日の「第98回全国高等学校野球選手権大会」の開幕を前に、高校野球の魅力を語り尽くすという内容です。
でも、高校野球って何が面白いんでしょうか。
アンジャッシュの渡部建さん、アンタッチャブルの山崎弘也さん、TIMのレッド吉田さんなど、多くの人がハマる理由は何なのでしょう。
そこで今回は、「高校野球って何が面白いの?」という素朴な疑問への名回答3つをご紹介します。
まさかの大逆転劇で、観客の人生に勇気を与えてくれるから
高校野球の伝統。それは「逆転で決まる試合が多いこと」です。
例えば、2014年の石川県の決勝で星稜が9回裏に0-8から逆転サヨナラで勝った試合。
星稜のエース・岩下はこの日は先発して3回6失点と調子が悪く、打線も5回にようやく初安打が出るなど沈黙と続けていた星稜打線だが、0ー8で迎えた9回表、岩下が三者連続三振を取り流れを変えた。
その裏、疲れの見えた小松大谷のエース・山下を攻め、今村、村上のタイムリーで2点を返したところで小松大谷は投手交代。
だが、攻撃の手を緩めず岩下の場外弾などで8ー8とし、最後は二死一三塁で佐竹が左越えへサヨナラタイムリーを放って試合を決めた。
この翌年には、小松大谷が星稜に9回ウラに3点差を逆転してサヨナラ勝ちしています。
この試合だけでなく、99%決まった試合をひっくり返したケースは、甲子園の長い歴史を見ると意外と多いのです。
いつも通り過ぎていく日々の中で、こんなドラマティックな逆転劇を見たら感動せざるをえません。
「私の平凡な人生も、この球児たちのように頑張れば逆転できるかも!」と、勇気を与えてくれます。
だから、彼らの戦いを見たくなるし、目が離せなくなるんです。
出場校の数だけ、泥臭い青春ドラマがあるから
プロ野球は明日があるけれど、高校野球では、負けると彼らの高校生活に費やしてきたものに終止符がうたれます。
1発勝負のトーナメント戦に、人生を賭けています。
野球で一番大切なのは、「自分の打席でどれだけ頑張れるか」です。1つのミスで、大量の得点をとられることもあります。
だから、弱小チームでも、相手のミスでものすごい強豪チームにも勝つことがあります。
でも、ミスをした選手を責めることはできません。野球は9人いないとできないから。
すごく速く走れて、ホームラン打ちまくって、豪速球を投げるスーパースターが1人だけいても、野球はできません。それに、そんな選手はいません。
9人でお互いの欠けた部分を補うように練習し、夢を見て、戦います。
甲子園の土を踏むまでに、きっとチームでたくさん泣き笑いしたでしょう。
それを想像して、野球を見る人たちの胸は熱くなります。
郷土愛と地元への誇りを思い出させるから
現在の高校野球では、各都道府県から代表校が出場するのが当たり前ですよね。
でも実は、これが慣習になったのは1979年の第61回大会からなんです。
それまでは、区切りの良い記念大会のみに限られ、さらに地区大会を勝ち抜いた高校だけが選手権大会に出場できるという「狭き門」でした。
高校野球は、多くの人が帰省する8月というタイミングに開催されます。
自分の故郷の県名をプリントしたユニフォーム姿の球児たちがひたむきにプレーする姿を見れば、自然と郷土愛がこみ上げてきますよね。
故郷を遠く離れた人だけではなく、学校周辺の住民にとっての誇りでもあります。
同じ地元で育った子供たちが懸命に白球を追いかける姿は、懐かしい思い出とともにひと夏の夢を与えてくれます。
- 出場校の数だけ、泥臭い青春ドラマがあるから
- プロ野球とは違い、まさかの大逆転劇を見せてくれるから
- 郷土愛と地元への誇りを思い出させるから