いつでも美味しい!お土産にもおすすめの波照間島グルメ3選

グルメ

日本最南端の有人島、波照間島。ご存じのとおり、島の気候は年間をとおして温暖です。

年間平均気温は、東京よりなんと約7℃も高いとか。

恵まれた気候のおかげで、波照間島では「ここでしか食べられない」という個性的な食材がたくさんとれます。

本州では滅多にお目にかかれないからこそ、ぜひ食べてみたい!!今回は、お土産にも喜ばれる、沖縄・波照間島のおすすめ島食材を3つご紹介します。

苦味のない濃厚な旨みと甘み「島豆腐(島どうふ)」

島豆腐は、本州でも作られている木綿豆腐とそっくりなんですが、製法が違います。

通常の木綿豆腐に比べ、1.3倍もの良質な大豆たんぱく質が含まれているので、大豆の濃厚な風味と重量感がしっかり味わえるんです。

波照間島では、あらゆる場面でこの島豆腐が使われます。

お祝い事の重箱料理からチャンプルー(炒め物)など日常の料理まで、決して欠かすことができない食材です。

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居酒屋のおつまみに、島豆腐。冷奴のように冷たくない。ぬくい。

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チャンプルーには、島豆腐がどっさり。主役はそうめんのはずだが、島豆腐の存在感が強め。

では、島豆腐と普通の木綿豆腐、作り方はどこが違うのでしょうか。島豆腐の特徴は「にがりではなく、海水を入れる」ことです。

島豆腐は「生搾り法」、通常の木綿豆腐は「煮搾り法」という方法で作られます。

<島豆腐>
呉(ご)を煮る→搾っておからと豆乳に分ける→豆乳を煮る→海水を入れる→脱水成型

<通常の木綿豆腐>
呉(ご)を煮る→搾っておからと豆乳に分ける→豆乳を煮る→にがりを入れる→脱水成型→水の中に入れエグミを取る

※呉(ご)は、水にひたしてやわらかくした大豆に、水を加えながらすりつぶしたもの。白い液体で、見た目は牛乳みたいです。

島豆腐は海水を使っているから、にがり独特のえぐみがなく、優しい大豆の味と程よい塩加減が味わえるんですね。

また、「島豆腐は通常の木綿豆腐とは違い、出来立てあつあつを食べられるからうまい」とも言われますが、これは、戦後の本土復帰時、現地民の方々が政府と交渉してくれたおかげなんです。

本州では、食品衛生法上、水にさらさない豆腐は販売が禁止されています。

ですが沖縄の豆腐文化を尊重し、以前から豆腐を温かいまま販売していた地域に限り、従来の販売方法が認められたのだそう。

あつあつの美味しい島豆腐が食べられる背景には、戦いの歴史があったんですね。

[aside type=”normal”]沖縄の豆腐消費量は日本全国平均のなんと2倍!

本州で売られている通常の豆腐は一丁約300gですが、島豆腐では一丁が約1kg。

これだけでも、沖縄での豆腐消費量の多さがわかりますね。[/aside]



まるで日本酒の滑らかさ、幻の泡盛「泡波」

沖縄好きで知らない人はいないであろう泡盛といえば「泡波」。

さっぱりとした飲み口で、まるで日本酒のような爽やかさとほのかな甘さがあります。

泡盛特有の強い香りが苦手な方には、ぜひ飲んでいただきたい銘柄です。

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ただ、問題は「本州での購入はほぼ不可能」なこと。

なぜなら泡波は波照間島内での流通を目的として造られているから。

そのため、生産数が非常に少なく、通常ルートでの仕入れはできません。そのため、「幻の泡盛」とも呼ばれているのだとか。

この「泡波」、ネットで購入すると約1,000円(100mlあたり)、東京の居酒屋やバーで1杯頼むと2,000円近くします。

それが波照間島ではたったの350円(100mlあたり)です。本州で購入する場合の約1/3の価格だなんて、激安ですよね。

時々1升瓶や2.5升瓶が売っていることもあるので、見つけられたら超ラッキー。

ぜひお土産に買って帰りましょう。

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あっさりとして癖のない、甘みのある絶品泡盛「泡波」をお土産にしましょう。

お酒があまり得意でない方にも、喜ばれること間違いなしです。



濃いのにあっさり、究極のスイーツ「黒糖」

波照間島では、沖縄でも特に良質なサトウキビがとれます。

理由は、波照間島がサンゴでできた島だから。

サンゴの豊富なミネラル分を地面からたっぷり吸収し、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びたサトウキビ。おいしく育たないはずがありません!

波照間島の黒糖は、その他の黒糖とは味が全く違います。

口に入れた瞬間は濃厚な黒蜜の甘みを感じるのに、喉を通りすぎると、口の中がさわやかであっさりしているんです。何個でも食べられちゃいます。

舌の上で転がすと、その複雑な旨味がわかります。

幾重にも重なった素朴でやわらかな蜜の甘み、ほのかな苦味がふんわりと口の中を幸せで満たしてくれるんです。

島の人々が「どんなスイーツよりも、波照間島の黒糖が一番うまい。」と自信を持って言うのもうなづけます。

素朴で混じりけがなくて・・これこそまさに究極のスイーツ!!

ちなみに、波照間島には製糖工場があり、島内のサトウキビはここで黒糖になります。

「ニシ浜」から徒歩3分ほどの場所にあるので、ぜひ見に行ってみてください。

写真の右手に見える、ティファニーブルーの建物が工場です。おしゃれな色合いですよね。

この工場で作られた商品は、島内全ての商店で「星降る島シリーズ」として販売されています。

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黒糖クルミや黒糖クッキー、黒糖アイスに黒糖入浴剤など商品の種類はたくさん!

どれを買おうか目移りしてしまいます。ぜひお土産に買ってみてくださいね。

黒糖の商品につけられている「星降る島」は、波照間島を指しています。

波照間島では、日本では珍しく南十字星が見られるんです。

本来、南十字星はオーストラリアなど南半球の国でしか観測できないと言われています。

日本で見られるなんて、レアですよね。パッケージのデザインも、南十字星がモチーフになっていてキュートです。

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星降る島シリーズの黒糖くるみ。くるみの香ばしさと黒糖の爽やかで濃厚な甘さが絶妙。

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  • にがり不使用。あたたかくて濃くて旨い「島豆腐(島どうふ)」
  • 波照間島といえばこのお酒。幻の泡盛「泡波(あわなみ)」
  • 濃厚なのに爽やか!究極のスイーツ「純黒糖」
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