「優しい雰囲気の純喫茶で、癒やされたい!」
「丁寧に淹れられた珈琲を飲んで、体内から浄化されたい!」
ということで、珈琲の名店「守門(しゅもん)」に行ってきました。
アンティーク調のランプ、経年で変色した飴色の家具たち、紫煙たゆたうカウンター席。
昭和レトロ感溢れる、文化的で上品な喫茶店をお探しならぜひ足を運んでみてください。
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藤沢駅から徒歩3分。白い一軒家風の外観は落ち着きがある
藤沢駅から徒歩3分、白い漆喰の壁は重厚感がありますね。
美しい一軒家といった佇まいです。
表通りから1本路地に入ったところにあるせいか、
喧騒から隔絶された店のまわりには、落ち着いた雰囲気が漂っています。
ちょうど、ぷち絵画展も開催中とのことで‥
珈琲を飲みつつ、絵画鑑賞としゃれこもうかしら、と入店してみました。
どんな珈琲がいただけるのか、どんな絵画に出会えるのか、楽しみです。
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分厚い一枚板のカウンター、経年で変色した飴色の家具たちが美しい
店内に入ると、すぐ右手には分厚い一枚板でできたカウンターがあります。
入口正面には、4人掛けと2人掛けのテーブル席がありました。
家具はどれもがてらてらと艶っぽく光り、まるで珈琲の香りが染み込んでいるような優しい色合いです。
アンティーク調のランプには、懐かしさとあたたかさを感じますねえ。
入口左手はギャラリースペースになっており、本格的な油絵がところ狭しと飾られています。
カウンター席の後ろには、本棚もあります。
めいいっぱいに収納された本は、「原発」「地域闘争」など社会問題に関する難しい専門書ばかり。
「守門」が重ねてきた長い年数のなかで、お客さんたちが置いていったものでしょうか。
店内では時に激しく議論がかわされたのかもしれませんね。
表通り沿いのお店のように太陽光がさんさんと差し込まないせいか、店の中には独特の空気感があります。
カウンター席で常連さんが吸うタバコ(店のお母さんに「店内では3本までね!」と言われていましたw)、挽きたての珈琲豆、ポコポコと小気味よい音で沸騰するミルク、「守門」が重ねてきた年数、店内でかわされた会話、せわしなく行き急ぐ人々‥
店に入ってきた人をやさしく包み込む、重厚感のある空気が「守門」の店内にはありました。
ギャラリーや専門書で埋め尽くされた本棚が、なんとも文化的で‥
「珈琲のいただける年季の入った図書館」という雰囲気を醸し出しています。
店内のどっしりとした包容力ある雰囲気に飲まれ、自然と呼吸が深くなります。落ち着く‥。
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メニューは、「珈琲のみ」という潔さ
メニューはいただけるのかしらと着席して待っていると、
店のお母さんに「カウンター席の後ろの壁にかけてあるから見てね」と言われます。
なんと‥守門では珈琲メニューしか置いていないんですね‥。潔いなあ‥。
ストレート珈琲の銘柄は日によって変わるようで、お会計どころ付近の壁掛けに書かれていました。
私はミルキーな珈琲が好きなので、カフェオレ(630円)を注文。
丁寧に1杯のコーヒーを淹れるお母さんを見ていると、静かな気持ちになれる
店のお母さんは、お客さんが注文してから豆の分量を量り、そこから良い豆だけを選び出してマシンにかけます。
カラカラと豆がマシンの中で混ぜられる音が聞こえる頃には、珈琲の香りが漂い始めて‥
お湯を丁寧に注ぐと、さらに珈琲の香りがふんわりと空気中に広がります。
店内にかかる静かなクラシックも、なんとも贅沢な気持ちにさせてくれます。
ちなみに、珈琲を注文すると、お母さんから「濃いめに淹れます?」と聞かれます。
濃さを調節してもらえるみたいですね。濃いめでお願いしました。
昔ながらの純喫茶で飲む、本格的な珈琲。なのにこの値段でいいの!?
カフェオレ(630円)
10分ほどのんびり店内を見回して楽しんでいると、カフェオレができました。
砂糖は2種類から選べるようです。
砂糖は入れずにそのままいただいたのですが、喉にぐっとくるような嫌な苦味が全然ない!
濃いめにしていただいたのに‥驚きです。
安い珈琲だと、エグみ・渋さばかりが際立って、飲んだあとに喉が焼けるように痛くなるんですよね。
後口はすっきり、豆の甘みをほんのりと感じます。
ミルクも爽やかで、乳製品特有の舌にまとわりつくような脂っぽさがありません。
珈琲とよく合います。
なくなってしまうのがもったいなくて、なかなか飲みすすめられませんでしたw
ギャラリーを見て、珈琲を楽しむ。自分を贅沢に甘やかそう。流れる時間を楽しもう。
昭和レトロな喫茶店というと、どこか俗っぽいイメージはないでしょうか?
ざわざわとした喧騒の中でいただく珈琲、それもまた粋ですが‥
「守門」のような純喫茶でいただく珈琲は、唯一無二のおいしさ、貴重さがあります。
自分を甘やかしてあげたいな、ちょっと疲れちゃったな、癒やされたいな、そう思った時は「守門」で珈琲を飲んでみませんか?
重ねてきた年月とおいしい珈琲が、傷ついた、ささくれだったあなたの心をそっと包み込んでくれますよ。