「うつ病になると性欲が減退する」
うつ病になった方は、皆さん聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
でも、実はそうじゃないんです。
うつ病には段階があり、その段階によって、性欲は大きく変動します。
そして、うつ病患者がしたがるセックスは、自傷行為でもあるのです。
今回は、「うつ病患者のセックス」に関する体験談(女性編)をご紹介します。
「うつ病のくせにセックスを語るのは不謹慎」なんて考えはクソだ
Yahoo!知恵袋で「うつ病なのに性欲があります。おかしいでしょうか?」とか、「うつ病で性欲が減退しているのが不安です」「うつ病患者です。寂しくて、すぐに一夜限りの関係を持ってしまいます」といった、セックスに関する質問をよく見ます。
それに対して、「そんな質問して恥ずかしくないの?本当にうつ病の人は苦しんでるんだよ」とお説教する人が必ずいるんですが、そういう人はうつ病の経験者じゃないです。
抑うつ状態がひどいと性欲ゼロ。でも、回復時には性欲が爆発することも。
うつ病患者だって、一人の人間です。性欲はもちろんあります。
うつ病には段階があります。
私も抑うつ状態が一番ひどかった時は、性欲どころか生きる気力さえ湧きませんでした。
でも、抑うつ状態から回復してきた時、生活が一変します。
抑うつ状態から回復してくると、食事を食べられるようになるし、外出もできるようになります。
行動力が出てきます。
私は、幼少期から両親に「勉強ができない人間に価値はない」と言われて育ちました。
[aside type=”normal”]詳しくは、以下記事を参考にしてみてください。
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「勉強をしない私」は、愛してもらえなかったのです。
なので、ありのままの私を誰かに愛して欲しかった。
「ありのままの私を、求めてほしい」
そう思い、手っ取り早く自分を求めてもらえる「一夜だけの肉体関係」をくりかえすようになりました。
「性的に求められる=自分自身が求められる」ことのように錯覚していたんです。
当時は、出会い系アプリをいくつも使って、毎晩のように知らない男性と会いました。
うつ病発症前は性欲がまったくなかったのに、突然取り憑かれたようにセックスしはじめました。
今、性欲はほとんど湧きませんが、当時の私はセックス依存症だったと思います。
セックスしていない時は、自分の存在意義が見つけられなくて、とても怖かったです。
だから、うつ病だからセックスしたいという欲求が全くない、と一概には言えません。
私の場合は、セックス以外で自分が他人から生きていていいと思われる方法がわかりませんでした。
だから狂ったようにセックスをしていましたが、セックスを重ねるたびに、心はどんどん壊れました。
「生きていていい」「生きてほしい」と言われたくてセックスをするのに、セックスをするほど、自分がまるでオナホに手足が生えた肉塊のように思えて、過食嘔吐など自傷行為が止まりませんでした。
だから、うつ病患者は性欲がない、は間違いです。
性欲ではなく、自傷行為や、「自分は生きていて良いんだ」とわかりたくてセックスを異常に求める場合があるからです。
パートナーがいるならば、積極的に性欲について話し合うべき
日本には、性の話をしないことを美徳とする文化があります。
性的な話題は「けがらわしい」と回避されることが多いです。
でも、セクハラではなく、うつ病患者とパートナーの方は、こういった話題を積極的にすべきです。
うつ病患者の中には、私のように、自己承認欲求が性欲という形で出る人はとても多いです。
パートナーの方は、全く性欲がない時期とセックス狂いのような時期を見て、人格が変わってしまったように思うかもしれません。
うつ病と性欲は、切り離して考えることはできません。
うつ病患者の方々は、うつ病という病気と向き合う意味で、奥さんや旦那さんと積極的に話してみてください。
- 「うつ病=性欲が減退する」ではない
- セックスも日常の1行動。うつ病になったら積極的にパートナーと話しあおう