「怒りたいのに、怒れない」という人は、意外と多いのではないでしょうか。
私も前職で、上司に理不尽な対応を受けても怒ることができませんでした。
上司の言葉を反芻し、家で泣き、やりきれない感情を紛らわしていました。
でも、心が耐えきれなかった。
おかげでうつ病を発症し、今も治療中です。
「もしあの時、上司に怒りをぶつけていれば、うつ病にならなかったかもしれない」とよく思います。
怒りを感じたら素直に感情をあらわにすることは、重要なことです。
そこで今回は、怒りの感情はどうやったら育てられるのか、「怒るための訓練法」をご紹介します。
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人は、過去に怒った経験がないと怒れない
人は、過去に怒った経験がないと怒れません。
私は幼少期に、父から教育虐待を受けていました。
勉強ができないと生きる意味がないと言われ、育ちました。
[aside type=”normal”]教育虐待の内容・克服の記録は、以下の記事を見てみてください。
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我が家では、父の言うことは絶対でした。父は絶対君主だったんです。
父のやり方が気に入らなくて癪に触っても、「怒ったところで、父は自分のやり方以外は排除する。抵抗しても、何も変わらない。」と諦めていました。
私には怒った経験がないので、どうやって怒ったらいいのか分かりません。
怒りたくても、怒れないのです。
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怒りは「怒りを受け止めてくれる人」がいて始めて、育つ
怒れない人は、自分の怒りを拒絶された経験があるのではないでしょうか。
私自身は、父に対して怒りを表現しても無視され続けた経験があります。
だからこそ、「怒っても自分の気持ちを受け入れられることはない。無意味だ。」と感じ、怒りの感情を殺して生きてきたんです。
怒れない人が最初にすべきことは、「私の怒りを拒絶せず、受け入れてくれる人」を探すことです。
自称「聞き上手」は駄目です。
そういう人は「人の話を聞いてあげている自分はなんて寛大な人間なんだろう!」とナルシズムに浸っているだけで、本当にあなたを理解しようとはしてくれません。
怒りを受け止めてはくれません。
怒りを受け入れてくれる人の特徴は、3つあります。
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- あなたの話をさえぎらずに聞いてくれる
- 話を聞き終えたら、肯定や反対など、自分の意見をはっきり伝えてくれる
- あなたの意見・感情を否定せず、受け入れる
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こういう人は、マズローの心理学でいうところの、他人を条件で判断しない「自己実現の人」です。
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他人からの評価を気にせず、自分の成長だけに関心がある人です。
自己実現の人たちは、似た者同士で集まりやすいです。
なので、まず自分が「自己実現の人」になり、そういった人を引き寄せる必要があります。
ただ、基本的にはなるべく色んな社会的地位・年齢・性別との出会いを増やしてみて、その中でたまたまそういう人に出会えたら奇跡だと思ったほうがいいです。
怒りを受け止めてくれるような寛大な人には、なかなか出会えません。
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でも、怒りを受け止めてくれる人には、怒りを感じにくい
みんなの心のお母さん、HUNTERXHUNTERのミトおばさんも言っていますが
その人のことを知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるのか知れ
は真理だと思います。
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あなたの怒りを受け止めてくれる人は、あなたの全てを積極的に知り、理解しようと努めてくれる人です。
そういう人は、あなたに愛をもって接してくれるので、なかなか怒りを感じる場面は少ないかもしれません。
嫌だと思ったら、小まめに積極的に表現しよう
でも、怒りとまではいかなくても、日常のなかで「ちょっと嫌だな」と思うことはあるでしょう。
相手が靴を脱ぎ散らかしていて、「揃えてほしいな」とか。洗面所を使った後、いつも汚れているから「自分が使った後は、きれいにしておいてほしいな」とか。
そういうちょっとしたマイナスの感情は、積極的に出していきましょう。
それを積み重ねることで、徐々に怒りの感情も表現しやすくなります。
怒りを表現して嫌われるなら、その人とは縁がなかったと考えよう
もしあなたが怒りを表現して、相手との関係が悪くなったとします。
今までは仲良しだったはずなのに、急に陰口を言われ始めるなんてことは、よくあります。
でも、それは仕方のないことです。相手と自分には縁がなかったと思いましょう。
そもそも、あなたが怒りをあらわにした程度で離れていく人は、本当のあなたを知ろうとはしてくれない人なんです。
そんな人は、こちらから願い下げですよね。
短い人生で、出会える人は限られています。
だからこそ、本当のあなたを理解しようとしてくれない人なんて構っている暇はありません。
「怒りなんて表さなければよかった」と、決して自分の怒りの感情を押し殺してはいけません。
怒りを表現した自分を、褒めてあげてください。
嫌なことは嫌だと正直に言えた自分は、過去の自分よりも確実に成長しています。
成長できている自分を認め、全力で褒めてあげましょう。
無意味に傷つけられないために、怒ることは重要
冒頭でもお話しましたが、私は前職時代、上司からパワハラを受けていましたが怒りを表現できず、うつ病になりました。
怒りを表現できない人は、怒りをつい隠してしまいがちです。
そして、周囲にひどく傷つけられます。
あなたは怒らないことで、「この人は全然怒らないな。これくらい傷つけても平気だろう。」と、周囲をつけあがらせ、あなたを傷つける口実を与えてしまうんです。
株式会社バーグハンバーグバーグの社長である、シモダさんも同じことを仰っています。
わりと普段から正直に怒るようにしてたら「ああ、こいつはこういうことされるのが嫌なんだな」と周りに理解してもらえて問題が発生しなくなり後々楽です。
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怒れる人になりましょう。
怒りたいのに怒れない、ではなく、怒る訓練をしましょう。
無意味に傷つけられないためにも、あなたがストレスフリーに人生を生きるためにも、怒る練習は大事です。
- 怒りは、怒りを受け止めてもらえる環境下でしか育たない
- 怒りを受け止めてくれる人を、探そう
- 怒りはこまめに表現しよう。