福岡・北九州のご当地グルメ!わっしょい百万夏まつりの出店・屋台を食べつくす。

グルメ

毎年8月6日(土)・7日(日)の2日間にわたって北九州市最大級の夏祭り「わっしょい百万夏まつり」が開催されます。

特に大人気なのが、ご当地グルメ・ビアガーデンの屋台です。

夏真っ盛りの8月、屋外で地元の名産品を食べながら飲むビールは格別です!

「門司港レトロビール」「戸畑焼きちゃんぽん」「小倉牛丸焼き」「小倉発祥焼きうどん」「門司港焼きカレー」「黒豚とんこつラーメン」「ぺったん若松焼き」など、

北九州の絶品グルメ屋台をご紹介します。

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焼うどん 天まど風

焼きうどんは、終戦直後の1945年、鳥町食道街にある食堂「だるま堂」で生まれました。

食糧難のピークだっため、焼きそばをそば玉の代わりに干しうどんをゆがき焼いて出したところ大好評だったのが始まりなのだそう。

今や、焼きうどんは一般的な家内食ですが、元祖の焼きうどんは乾麺を使っているので

焼き目がしっかりと付いた、もっちりとした食感が楽しめます。

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焼きうどん発祥の店「だるま堂」の一番人気メニュー「天まど」(目玉焼きをのせた焼きうどん)が再現されています。

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焼きうどんと聞くと、かなりソースがきいているイメージだと思います。

小倉の焼きうどんは、ソースよりも鰹節の出汁の香りが強いです。

目玉焼きは半熟めで、箸で切るとトロ〜ッと黄身が溢れ出てきます。

目玉焼きは小ぶりなのに、濃厚な味で、しっかりした存在感があります。

麺と絡めて食べると、絶妙なおいしさ!

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うどんは柔らかめです。

でも、五島うどんや稲庭うどんほどではなく、少しコシがあります。

麺には鰹節がからみついていて、より魚介の上品な風味が口に広がります。

小倉焼うどんの味付けは店によって多少違うのですが、

「だるま堂」では、ソースだけでなくケチャップを少し入れているようで、トマトの酸味と甘さがふんわり鼻にぬけます。

チキンライスのような後味があるんです。

具材は、キャベツ、豚ばら、たまねぎ、人参、かまぼこが少しだけ。

全体のうち、麺が9.8割くらいです。

ボリュームがあるので、お腹いっぱい食べたい人におすすめ。

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小倉牛丸焼き

小倉牛は、北九州市で生産された黒毛和牛です。

肉の等級は12段階ありますが、そのうち5等級以上のものだけを厳選しています。

特徴は、鮮やかな霜降りと柔らかい肉質!

1989年2月に誕生し、5月から同市の百貨店井筒屋で販売が始まりました。

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小倉牛のももを丸焼きにしています。

周囲には、すごい人だかり!

滴り落ちる脂身が、食欲をそそります。う〜ん、何ともお腹の空く光景です。

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小倉牛丸焼きは、隣に出店している門司港ビールと一緒にいただきます。ぐふふ。

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門司港地ビール

門司港地ビールの特徴は、加熱殺菌工程とろ過工程(ビール酵母を取り除く)を行っていないこと。

1回の仕込み量が700リットルと少量生産なので、新鮮なビールを楽しめます。

原料の麦芽(モルト)はドイツのミュニック・ワイヤマン社から13種類、ホップはドイツ産、アメリカ産のものを4種類、ビール酵母は国内産を3種類使用しています。

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地ビールだけでなく、焼酎や日本酒も販売していました。

焼酎は、1400年代にタイや中国南方から伝来されたのですが、

九州は最初の伝播地だったので今も日本酒よりも焼酎のほうが製造が盛んです。

ちなみに、焼酎といえば薩摩の芋焼酎か熊本の球磨焼酎など九州南部の方が有名ですが、

蕎麦焼酎に関しては大分や福岡など九州北部の方が本場なんですよ。ご存じでした?( ̄ー ̄)ニヤリ

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さて、丸焼きされていた小倉と一緒にいただきます!

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爪楊枝で刺して持ち上げると、肉汁がぶわっと溢れでてきます。

美味しそう〜(*´σー`)エヘヘ

脂身:赤身が6:4くらいです。脂は全然しつこくなくて、ふんわりした甘さがあります。

脂身好きな方はたまらないはず!

赤身もしっかりとコクがあって、パサパサした食感はありません。とってもジューシーです。

ビールはヴァイツェンを選択。あっさりとして、フルーティーな香りです。

コクと風味がほんのりと感じられます。ハーブとかみたいな香りがする!

とろりと濃厚で、泡を食べているような感覚です。

まさに「貴族のビール」と呼ばれるにふさわしい、優雅さ!

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門司港焼きカレー

門司港焼きカレーは、1955年ごろ門司のとある喫茶店から生まれた名物グルメです。

ライスの上にカレールーとチーズを乗せ、さらにシーフード、野菜、半熟卵など、お好みで具材をトッピング。

オーブンでチーズに焦げ目がつくまでこんがりアツアツに焼き上げます。

カレールーやトッピングは各店独自に工夫を凝らしていて、

大人から子どもまで楽しめるよう、ルーの辛さが選べる店舗もあります。

屋台では、昔ながらの甘めの焼きカレーが販売されていました。

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開けた途端、挽きたてのコーヒーのような高貴な香りが立ち上ります。

ルーを食べてみると、とにかく濃厚!

チーズと卵とカレーのスパイシーな風味が、一気に喉から胃へ駆けていきます。

甘めのルーに、濃厚な卵が絡んで、すごい。とにかくうまい。

言葉を失うほど、複雑で上品な美味しさです。

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角切りのハムは、味がしっかり濃いです。

肉がみっちりと詰まっていて、重量感があります。小さいながらも噛みごたえがあります。

チーズは、かわいいボール状です。

目でも舌でも楽しめる、わっしょい百万夏まつりの屋台でぜひ食べてほしい逸品です。

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小倉発祥 丸腸(まるちょう)鉄板

北九州市小倉北区は、数多くの焼肉店が軒を連ねる焼肉激戦区です。

そのほとんどの店で古くから愛されているのが「丸腸(まるちょう)」。

牛肉の小腸を裏返し、脂を中に閉じ込めたジューシーなホルモンです。

1955年頃から従業員のまかない食として出されており、炭鉱での労働者が滋養強壮のためにホルモンが好んで食べるようになったことから広まったようです。

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丸腸自体には、かなりコクと旨味が詰まっています。

噛むごとに、じんわりと牛の旨味・甘みが舌に広がって、酒のツマミには最高です。

味付けは、薄い醤油と塩コショウ。

はじめはコリコリとした噛みごたえですが、トロトロとした舌触りも楽しめて、1つで2度おいしい食材です。

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丸腸鉄板の面白さは、丸腸と野菜だけでなく、やや固めのうどんも入っていること。

キャベツ、にんじん、たまねぎ、もやし、しめじ、そしてうどんが具材です。

肉と野菜だけでなく、麺類も入っているので、野菜の多いあっさりした焼きうどんという感覚です。

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北九州とんこつ 黒豚ラーメン

とんこつラーメンは、長浜の屋台街が発祥です。全国でも根強い人気を誇ります。

細めのストレート麺に濃厚で乳白色の豚骨スープが特徴ですね。

細麺のため、麺がのびやすく大盛りがありません。

その代わりとして、替え玉があります。ざるから替え玉を投げ入れるパフォーマンスは、有名ですね。

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あまり東京のラーメン屋さんでは見かけませんが、

福岡のラーメン屋さんでは、白米は基本的におにぎりで出されます。

器に盛られた状態では出てきません。

塩おにぎりにたくわんが添えられて出てくるのが、福岡流です。

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いざ、いただきます!

具材の5種類、青ネギと海苔、きくらげ、白ゴマ、チャーシューは鉄板ですね。

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口に入れた瞬間、懐かしさがこみ上げました(筆者は北九州出身)。

チャーシューは香りがよく、ほろっと崩れます。あまり分厚くありません。

豚骨スープは、麺にまとわりつくようなどろりとした濃さです。

細い麺に、粘度の高いスープがよく絡みます。

むしろ、濃いスープに麺をつけて食べているような感じですね。

これこそ、北九州のとんこつラーメン!

ややスープから漂う豚骨臭さ、獣臭さがたまりません。

たくさん食べると、胸焼けするのでご注意をば。

でも、わっしょい百万夏なつまつりの屋台で一番食べてほしいのは、間違いなく北九州とんこつ 黒豚ラーメンです。

ザ・福岡、北九州の味!

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八幡餃子

八幡ぎょうざ協議会 焼きぎょうざ

官営八幡製鐵所で働く労働者は肉体疲労が激しく、丸腸のように「安くてスタミナが付く食材」を好んで食べていました。

また、鉄鉱石などの取引を通して、中国大陸と密な関係が構築され、人的交流を通して「餃子」という食文化が古くから培われてきたのだそうです。

そこで登場したのが、八幡餃子。

特に戦後の物資が乏しく貧しい時代、少ない食材で美味しく作ることができる餃子は市民の口に合いよく好まれました。

北部九州ではお馴染みですが、薬味に「柚子胡椒」を使って食べるのもこの地域ならではの特徴です。

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八幡餃子の特徴は、1口サイズの大きさであること。

1つの餃子の大きさが、約100円玉2つ分くらいです。

柚子胡椒はあまり辛くなく、ピリリとした辛味と爽やかな風味が、より食欲を増進させます。

中の肉はみっちりたっぷり含まれていて、コクがあります。

皮は柔らかめですが、歯ごたえはしっかりあります。

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気づいたら食べてしまっていました…恐ろしや、八幡餃子。

小さくておいしい、キュートな餃子です。

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八幡ぎょうざ優勝店「ママの餃子」

福岡県北九州市八幡で 「ママの味」「家庭の味」をモットーに八幡ぎょうざを広めているのが、「ママの餃子」。

BQ食KING(BQ部門)や地元飯バトル、鉄人バトルなどで優勝しているほか、原口あきまさ夫妻にテレビで紹介されるなど、

地元では知らない人はいない有名店です。

通信販売も行っているそうなので、もしご興味があれば公式サイトをご覧ください。

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餃子はたっぷりのニラとキャベツで肉の旨味・甘みを引き出し、 ニンニクも利かせた家庭の味です。

薄皮で、白菜とネギの風味も強いです。

タレは甘めです。八幡餃子とはいえ、かなり大きめです。

棒餃子っぽい見た目ですよね。食べごたえ満点なので、1〜2本でお腹いっぱいになります。

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門司港ちゃんらー

ちゃんらーの発祥は北九州市門司区清見の大衆食堂「清美食堂」。

戦後の食糧難の時代に、客足の少なさを解消するための呼び込み料理として開発され、

学生を中心として爆発的な人気を誇っています。

うどんのスープにチャンポン麺を入れて、もやし・ワカメ・ネギ・ごま・コショウだけを乗っけています。

このシンプルさが、うまさの秘訣。どこか懐かしく、素朴な味です。

濃い味の多いB級グルメ界の中めずらしいあっさり系なのも、面白いですよね。

ちなみに、ちゃんらーの開発者である店主の小浦清美は、ダンサー兼お笑い芸人として活躍する小浦一優(別名、芋洗坂係長)の実母です。

芋洗坂係長は、北九州市の親善大使もされていますよ。

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屋台のちゃんらーは、更にシンプル。

ちゃんぽん麺の上には、もやしと豚バラ肉を炒めたもの、かまぼこ、塩コショウが乗っています。

つるつるぷりぷりのちゃんぽん麺は、優しい味わいのうどんだしに程よくマッチしています。

飲んだ後の締めに最高かも!

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若松巻き

芥川賞作家・火野葦平(ひの あしへい)生誕の地であり、代表作「花と竜」の舞台として有名な若松。

そんな若松で昭和時代から愛される駄菓子といえば「ぺったん焼き」。

薄く延ばされたメリケン粉の生地にネギなどの具が入った一銭洋食のようなもので、

ペタペタと鉄板で焼きながら作るので、そう呼ばれたそうです。

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結構長いです!30cmくらいあるかな。

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1口食べてみると、不思議な食感に驚きます。とにかく、もっちり、ぷるぷるしています。

鰹節の出汁がきいていて、優しい味わいです。具材は、ネギと紅生姜と揚げ玉。

棒状のお好み焼きといった感覚でしょうか。

山芋の鉄板焼きがお好きな方は、絶対にハマる味です。癖になります。

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辻利(つじり)茶舗

1860年創業、京都府宇治市辻利一本店の小倉支店として創業した抹茶の老舗「辻利」の屋台です。

「辻利は鮮茶」がキャッチフレーズで、「お茶は乾物ではなく生鮮食品」と、新鮮な茶葉を使った抹茶が国内外で人気を博しています。

小倉北区に3店舗を構えており、中国の上海、台湾の台北にも進出しているグローバルな抹茶屋さんです。

お店では、日本茶全般を中心に様々なお茶、お菓子、スイーツ、茶器などが販売されています。

屋台では、アイスグリーンティーと、アイスほうじ茶がいただけました。

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1口飲んで、ふんわりした控えめな甘さに顔がほころびます。

抹茶独特の、優しい苦味もきちんと残っています。

氷は細かく砕かれていて、舌触りはなめらかです。

粉っぽさは全くなく、まさに抹茶スムージーといった感じです。

甘いものがほしいけれど、こってりしたものは食べたくない…という時に、おすすめです。

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戸畑焼チャンポン

戸畑といえば、ユネスコ世界無形文化遺産の登録候補になっている「戸畑祇園大山笠」で有名な街です。

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戸畑祇園大山笠は、「ユネスコ無形文化遺産候補!福岡の夏祭りなら「戸畑祇園大山笠」に来んしゃい」で詳しく説明しています。

ぜひチェックしてみてください(・∀・)

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そんな戸畑のソウルフードといえば、「戸畑焼きチャンポン」。

蒸し麺を使用してもちもちとしているのが特徴です。発祥の店や時期は、定かではないみたいです。

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蒸した麺なのでもちもちしているのですが、そこはやはり北九州の麺類。

針金のような細麺です。

噛むほどにじんわりとソースと鰹節の出汁の味が口に広がります。

味は、小倉焼うどんと似ていますね。麺が細いので、ついスナック感覚でぱくぱくと食べてしまいます。

ダイエット中の方は危険かも。(笑)

具はキャベツ、きくらげ、人参、豚ばら肉、たまねぎ、練り物が入っています。

具の種類、具が少なくて麺が圧倒的に多いのも、小倉焼きうどんとそっくりですね。

野菜はやや硬めに炒められているので、ボリューミー!食べごたえ満点です。

北九州のおふくろの味を知りたい方は、ぜひ食べてほしいです。

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番外編(北九州以外の名物グルメ)

宮崎県延岡(のべおか)市発祥 チキン南蛮

延岡のチキン南蛮には、タルタルソースをかけた一般的なチキン南蛮と、こだわりの甘酢ダレだけで味わうシンプルなチキン南蛮の2系統があります。

屋台では、タルタルソースをかけたチキン南蛮が販売されていました。でっかいチキンが、豪快です!

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チキンが、驚くほどジューシーです。

噛むとじわりとあふれだす肉汁に、鳥の旨味だけがぎゅっとつまっています。

口に入れた瞬間にわかるコクが、たまりません。

安い鶏肉にありがちな、鳥特有の臭みは全くありません。

タルタルソースは、卵の風味を強く感じる甘めです。

角切りの卵の白身と刻まれた玉ねぎがつぶつぶと入っていて、食べごたえがあります。

タルタルソースはどうしてもこってりしがちですが、玉ねぎの酸味がちょうどよく効いているので、胸焼けしません。

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北九州とんこつ 黒豚ラーメン、最高!

濃厚でどろりとした粘度の高いスープは、スープというよりも、まさに細麺にからめて食べている感覚です。

やや感じる豚の臭みが、また獣を食らっているみたい。

精力がつきます。たまりません。

門司港の焼きカレーは、甘めなのでお子さんも美味しく食べられます。

甘いものがほしくなったら、ぜひ辻利の抹茶をどうぞ。

わっしょい百万夏まつりの花火大会・日程・概要については、「【福岡の夏祭り】「わっしょい百万夏まつり」の花火を見に行こう!【北九州市小倉北区】」を参考にしてみてください。

夏の暑さを吹き飛ばす、活気あるお祭りです。

見て・聞いて・味わって、ワクワク楽しくなること間違いなしです。

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