舞城王太郎「世界は密室でできている。」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
登場人物とあらすじ
姉の自死をきっかけに名探偵になった男子中学生とその親友 のお話。
<あらすじ>
15歳の僕と14歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。
中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。
僕らの冒険はそこから始まる。
こんな人におすすめ
- 劇場型の犯罪にワクワクする✨
- 名探偵が華麗に謎を解くさまを見たい🕵️♂️
- 中学生男子のあけすけな下ネタ、嫌いじゃない🙆♀️
ネタバレ感想
独特な文体が興味深い
舞城王太郎さん、初めて読んだ作家さんだったんですが、独特な語り口ですよね。
なんというか、一昔前のネットにありがちな文章という感じ。文章の後に「←ウケる。」みたいな感じの1人ノリツッコミをしちゃう感じがやや寒いです。
劇場型の残忍な犯罪を淡々と書く一方でそういう文章を書くというギャップが舞城さんの味なのかな。
規則性を求めてはいけない。感じろ!
物語が散文的で、正直読むのにすごく苦労しました。
いきなり延々と下ネタをぶち込んだかと思ったら吐き気がしそうな笑い?のネタを挟み、そのあと突然人が残虐に殺されたりします。
舞城さんの作品に規則性を求めてはいけません。ただ感じることをオススメします。
ゾッとする残忍さと芸術性の高さを兼ね備えた犯罪たち
作中では大きく3つの事件が起こります。
そのどれもがこれまで見たことも聞いたこともないような、素っ頓狂で摩訶不思議な殺害原因や殺害方法によって行われていました。
それだけでも、本作を読んだ価値があるというものです。世の中にはこんな面白いトリックや殺人心理を考え出す人がいるなんて!
まとめ
福井と東京を舞台に繰り広げられる大きな3つの殺人事件。
どれもが巧妙に絡み合い、シリアスになりすぎない絶妙な抜け感でそれぞれが問題提起・解決されます。
「こんなトリック見たことない!」「こんな犯人いる!?」とゾッとしたりびっくりしたいあなたにおすすめです。