ブレイク・スナイダー「SAVE THE CATの法則」を読みました!
登場人物とあらすじ、どんな人にオススメなのかなど、ネタバレ感想とともにがっつりご紹介します!☺️✨
あらすじ
<あらすじ>
本書は、プロにも素人にも役立つこと間違いなしの、売れっ子脚本家による脚本マニュアルです。
芸術であると同時に、科学でもある脚本を支配する普遍の法則、本書のタイトルである「SAVE THE CAT !」とは、脚本の常識やストーリーテリングの基本的ルールを表す象徴的なシーンの意味を込めています。
売れるために大切なのは大きなスタジオでも多額の予算でもなく、良い脚本を書くための法則に従って書くことなのです。
こんな人におすすめ
- 小説家・脚本家など文筆業に携わりたいが、「いい作品」の書き方が分からない😭
- 売れっ子脚本家の頭の中を知りたい🧠
- 長い本は苦手だ!要点だけ教えてほしい!📖
ネタバレ感想
①即役に立つ!実践的な内容
本書ではたくさんの「法則」が紹介されていて、タイトルにある「SAVE THE CAT」の法則もそのうちの一つです。
どの法則も「たしかにそう言われてみれば…」と納得の内容ばかり。
古今東西全ての映画を作者が勝手に9つの種類に分けてみたり、良い映画のストーリーの「型」を提示したりと、「こんなに分かりやすく、ここまで書いて大丈夫なの!?作者の仕事が減っちゃわない!?」と不安になるほどメタ的な視点で「良い脚本」を書く法則を教えてくれています。
②映画の脚本家志望者以外にも使えるゴールデン・ルールの数々
本書は基本的には映画の脚本家志望者向けですが、良い脚本を書くためのルールは、良い小説、ひいては良いストーリーを書くためのルールでもあると思います。
なので、小説家やシナリオライターなど、文筆業全般、何かしらのストーリーを書く職業につきたいと考えている人々には本作はとても勉強になるのではと思います。
③洋書だけど端的にまとまっていて読みやすい
洋書というのはだいたい冗長に感じるほど長い!というのが相場です。海外では「本は厚ければ厚いほどいい」と考えられているそうなので、さもありなん…。
鈍器のような厚さの翻訳本はよく見かけますが、本書はその中でも異例なほど薄いです。けれど、内容は要点だけが書かれているので重厚!
洋書では意外なほど薄いのに、中身は濃いので、手軽に読めてたくさん勉強になります。
まとめ
小説コンクールの下読みや選考委員などをされている、小説家の水瀬結月さんがおすすめしていた本でした。
自分も小説が書いてみたいと思い買ってみたのですが、予想以上の内容の濃さにかなり勉強になりました。まだまだ内容を実際にやってみるにはたくさんの練習が必要ですが、小説の指南書を初めて手に取りたいという人にはかなりおすすめな内容だと思います。
根性論ではなくきちんとテクニックを教えてくれるので、理解しやすいです。