うつ病患者の皆さん、パートナーから「お前は○○だからダメだ」とあなた自身を否定されたことはありませんか。
あなたが怒ったり、反論すると「お前なら何を言っても許してくれると思ったのに(心の狭いやつだ)」と責めてきたりしませんか。
その彼は、「自称ドSのDV男」です。
「自称ドSのDV男」は、「自分の価値観で、他人を見下して快感を得る」人間です。
この性格は、治ることはほぼありません。
あなたがうつ病を患っているなら、原因のひとつは彼にあるでしょう。
なるべく早く別れてください。
今回は、「自称ドSのDV男」に苦しめられた、私の体験談をご紹介します。
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うつ病患者を見下して楽しむ、「自称ドSのDV男」には注意
うつ病患者は、自分を殺すのに慣れている。だから、付け込まれやすい。
うつ病患者は、被虐的な人が多いです。私もそうです。
うつ病になりやすい人は、周りのために幼い頃から「本当の自分」を殺してきた人です。
自分を殺すことに慣れているので、それが普通の状態だと思いこんでいます。
本当は、そうやって自分を殺すことに心が疲れて悲鳴を上げているからこそ、うつ病になっているのに。
そうやって、自分を殺す人には、「主観的な基準で他人を見下すことで快感を得る人」が寄ってきます。それが、「自称SのDV男」です。
自称SのDV男とは、「自分の基準で他人を見下し、快感を得る人」
自称ドSのDV男とは、他人を傷つけて快感を得る人です。
「俺、S(サド)なんだよね」と自称することで、他人を傷つけることを正当化しています。
自分の基準で、他人を見下します。
まさに、この下の漫画のような感じですね。
また、2016年5月に起きた、東京大学の学生5名による婦女暴行事件の加害者たちも、「自称ドSのDV男」でしょう。
集団で女子大学生の服を脱がせて体を触ったなどとして、強制わいせつ罪に問われた東京大の学生、河本泰知(たいち)被告(22)の公判が7日、東京地裁で結審した。(中略)
7日にあった被告人質問で、河本被告は「女性をものとして扱ってしまった」と述べた。
裁判長に理由を問われると、「大学に入って他大学の女性と会うことが多くなった。
彼女らは『自分より頭が悪い』と考えるようになり、相手の気持ちが考えられなくなった」と説明。
朝日新聞DIGITAL 2016年9月8日「東大生「彼女らは頭が悪い、と…」強制わいせつ罪で求刑」
加害者の学生たちは、「勉強ができる人間以外に価値はない」と教えられて育ったのでしょう。
自分の価値観を他人に押しつけ、「自分より格下だ」と思った相手をどんな風に扱ってもいいのだと勘違いしています。
なぜ勝手に人の上下を判断するのか。勉強ができないからと、奴隷のように扱っていいのか。虐めていいのか、相手はそれを望んでいると勝手に解釈していないか。
なぜ、自分にされて嫌なことを他人にしない、という簡単なことが分からないのか。
自称SののDV男たちは、自分の価値観こそが正しいと思っています。
他人の価値観をとおして自分を見たら、自分がくだらない人間だと分かるのが怖いので、他人をけなそうとするのです。
私もずっと「自称ドSのDV男」に捕まってきた
私自身も、「自称ドSのDV男」に何度も傷つけられました。
「自称ドSのDV男」は、自分の価値観に合わない人をボロクソに言います。
「自称ドSのDV男」と付き合っていた時、彼の価値観に合わない私だと、酷いことを何度も言われた記憶があります。
「早く痩せろよ、ブタ」
「(私の仕事に対して)そんなくだらない仕事に、何必死になってるの?」
「頭がよくて男を立てられなきゃ、女じゃない。お前は女失格(笑)」
こんな酷いことを言われても、彼のご機嫌をうかがいながら付き合っていました。
なぜなら、私も彼自身ではなく、彼の社会的地位や年収、外見が好きだったから。
結局、私も彼も、「自分の提示する条件を満たす人」が好きなのであって、それは別に私・彼じゃなくてよかったのです。
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だから、お互いを大切にできませんでした。
どれだけ私が彼の価値観に合うように努力しても、そもそも彼にとって私は、「自分より格下だから、何を言っても・してもいいモノのような存在」だったのです。
結局、私は彼が浮気をして別れるまで、ずっとバカにされ、卑下されていました。
なぜ「自称ドSのDV男」との関係を切れなかったのか
幼少期、私は両親から「勉強ができない人間には価値がない」としつけられました。
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でも、私は勉強ができなくても、ありのままの私を愛して欲しかった。
でも、ありのままの私を理解し、愛してもらうのは時間がかかります。
でも、今寂しい、今愛されたい。
愛を渇望しており、幼い頃から「ありのままの私を愛してほしい」と言えず、自分を殺してきた私には、「他人に自分を殺させて、快感を得る」という自称ドSのDV男が集まってきました。
彼らからうわべだけの愛をもらい、一時は満足するのですが、心は満足していませんでした。
本当に求めているものは、彼からは得られないとどこかでわかっていたんです。
なのに、「もっと自分を殺せば、彼に愛されるかもしれない」と思ったりして、少しでも与えられる愛情にすがりついていました。
そこまでしても、私は誰かに愛してほしかった。勉強ができる以外で、私の生きる意味がほしかったんです。
「ありのままの自分を愛されたいのに、自分を殺して愛されても無意味だ。自称ドSのDV男と付き合っている限り、ありのままの自分は愛されない。」と冷静になれたのは、うつ病の治療をするようになってからでした。
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「自分をつい殺してしまう性格」はうつ病の回復と共になくなった
うつ病の人は、「自称ドSのDV男」に「君はMっぽいから、俺と合いそうだね」なんて口説かれるかもしれません。
でも、うつ病患者が被虐的な性格をしているというのは、治療したら治ります。
それに、「自称ドSのDV男」はSじゃなく、他人を卑下して楽しむだけの勘違い男です。
うつ病患者には自称Mが多いけど、それは病気のせいです
私自身、うつ病の治療をしていて、自分を殺すことが少なくなってきました。
それまで私は「自分は被虐的(M)な性格なんだ」と思っていましたが、単にうつ病の予兆だっただけであって、本来の私は違いました。
以前は、卑下される扱いを受けると快感を感じる性質だと思っていたけれど、今は単に不快と感じるようになりましたし、「自分の条件に合った人を愛する」ことは無意味だと思うようになりました。
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今のあなたに必要なら、無理に別れなくてもいい
水に飢えてカラカラのとき、通り雨でもいいから水が欲しいと思いますよね。
でも、通り雨をどれだけ求めても、あなたの渇きは癒えません。
本当にあなたに必要なのは、常に水をもたらしてくれる設備です。
それと同じように、「自称ドSのDV男」は、ひとときの愛情はくれるけれど、あなたが本当に欲している愛情、つまり「ありのままのあなたを、深く愛すること」はくれません。
ドSな彼にいじめられて嬉しいとか、彼と一緒にいれば成長できるとか、そんな詭弁を使っていませんか。
それがカッコいいって、自分に思い込ませて、本当に欲しいものを心の奥にとじこめていませんか。
あなたの恋愛関係が悪いんじゃありません。
彼との関係を、今あなたが必要としているのであれば、続けるべきです。
でも、それと同時に、本当のあなた自身を愛してくれる人も探して欲しいです。
あなたがほっと落ち着ける、何も着飾らないでいい人を見つけることも、忘れないでください。
遊んでいる女と思われたって、構いません。
どうせその人たちには私たちの苦しみなんてわかりっこないんですから。
あなたを大切にしてくれる人を探しましょう。
威圧的にあなたを支配する人じゃなく、あなたを愛情深く包み込んでくれる人を探しましょう。
- 「自分は傷つけられるのが好き」だなんて、決して思い込まないで。あなたは大切にされるべき存在です。
- 自称ドSのDV男は、一生治らない。あなたがうつ病患者なら、早くそのパートナーから逃げよう。