職場、学校、家庭…いろんな場面で、私たちは誰かと戦っています。
出世争い、成績争い、家族や友人・恋人からの愛情を奪い合う…など。
競争するのは面倒だけど、どんな時でもいつも自分が勝てたら最高ですよね。
そんなあなたへ、今回は、米国の有名セラピストであるチャック・スペザーノ博士の著書「傷つくならば、それは「愛」ではない」を参考に、「勝つ思考法」を紹介しましょう。
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必ず勝つ人は、「全員が勝つ方法」を考えている
「どんな争いにも必ず勝つ」という人がいます。
彼らが争いに勝つために気をつけているのは、ただ1つだけ。
それは「全員が勝つ方法」を考えることです。
なぜ、すべての人が勝つことが「勝利」なのか
すべての人が勝つのでは、「自分が争いに勝った」とは言えないんじゃないか?と思う人もいるでしょう。
しかし、競争や主導権争いにおいて「勝者」と「敗者」がでれば、敗者が逆襲してくるのは時間の問題です。
本当にうまくいくのは、両者がともに、あるいはそこにいるすべての人が全員勝つ、という場合だけです。
これはとても単純ですが、争いの原則・鉄則です。
あなたが自分以外の誰にも勝たせたくないと必死になれば、見せかけの勝利は手に入るかもしれません。
しかし、その争いの後に目を向けてみれば、あなたはいずれ敗者へなり下がってしまうことでしょう。
常に勝ちたいと思うなら、一度きりの勝利にこだわってはいけません。
必ず勝つ人は、「自分だけではなく全員が勝てば、自分が永遠に勝ち続けられる」という、争いの原則を知っているからこそ、「自分だけ」ではなく「全員」が勝つことを求めるのです。
全員で勝った時のほうが、得られるものは多い
争いでいつも勝つ人は、「自分だけが勝つよりも全員が勝ったほうが、最終的に自分が得られる利益は多い」ということを知っています。
全員が勝つという状態は、見せかけの利益にとらわれた場合と違って、より高いレベルへとむかうエネルギーの流れによって築かれます。
例えるならば、ヘーゲルの弁証法的な考え方です。
テーゼ(例:これは円である)に対して、アンチテーゼ(例:これは三角形である)があって、それらをアウフヘーベン(よりよい状態へ解決)すると、ジンテーゼ(例:これは円錐である)というより発展した第三の事実に変化するという考え方ですね。
自分だけが勝利をひとりじめすると、テーゼ的な視点でしか物事を捉えられません。
なので、一人分しか利益は得られません。
ですが、全員が勝利しようとするなら、ジンテーゼ的な視点で物事をとらえられます。
なので、勝利できたと考えられた人数分の利益が、それぞれに得られるのです。
そう考えると、勝利をひとりじめするのがバカらしく思えてきますよね。
できるだけ多くの人と勝利を共有するほど、自分の利益になるんですから。
全員が勝者だと感じられないかぎり、妥協しないで
というわけで、あなたが「いつも勝ちたい」と思うなら、どんな争いでも全員が「自分は勝者だ」と感じられないかぎり、妥協しないことが重要です。
具体的に言えば、争いの参加者同士のコミュニ ケーションや話しあいを、途中で投げださないことです。
妥協を受け入れてしまえば、すべての人が 自分は敗者だと感じ、犠牲になったと感じるでしょう。
もしあなたが今、何かと戦っているなら、「戦いの参加者すべてが勝者になる」と決意してみてください。
対立している相手もあなたの側も、それぞれが新たな解決策やヴィジョンに到達したと感じられるま で、コミュニケーションを続けましょう。
両者が自分は勝者である、自分の成果を勝ちとった、と感じ るところまで、相手に与えつづけることを決意してください。
全員が勝利するには、時間も根気も必要です。
でも、得られる勝利の大きさは、あなたがこれまで感じたことがないほど魅力的ですばらしいものになるでしょう。
戦いで勝つことは、全員で勝つということ。
ぜひ、試してみてください。