執着は害悪!こだわりを捨てれば、人間関係は驚くほど良くなる

心理学

私たちは、家族や恋人との人間関係のなかで「執着」という感情に振り回されて苦しむときがあります。

愛情たっぷりに接していたはずなのに、「執着されて気持ち悪い」と言われてしまった…そんな経験はありませんか?

「愛情」と「 執着」をはき違えると、相手を傷つけ自分自身も傷ついてしまいます。

今回は、米国の有名セラピストであるチャック・スペザーノ博士の著書「傷つくならば、それは「愛」ではない」を参考に、「執着を捨てる方法」を紹介しましょう。

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執着するほど、あなたは相手にとって重荷になる

家族や恋人、友達などにもたれかかりたい気分のときってありますよね。

誰でもいいから私を受け止めてほしい、というヤケクソな気持ちになることもあるでしょう。

ですが、あなたが誰かに執着する限り、執着している相手はずっとあなたのことを重荷に感じ続けるはずです。

あなた自身が誰かに執着されている状態を考えてみると、わかりやすいのではないでしょうか。

誰かがあなたにべったりくっついて、どこかに行こうとすると「どこに行くの、私も連れて行って」とせがみ、誰かと食事をすれば「誰と食事をしたの」、少し別々に行動しただけで「どうして私から離れるの」「私から離れるってことは、私が嫌いなの?愛してないの?」となじられる…

こんなふうに、あなたが執着されたとしたら?

想像するだけでうんざりしますよね。

あなたが執着すればするほど、相手はあなたに束縛され、自分の意思を奪われているような気分になるでしょう。

そうなれば、愛し合っていた人同士であってももう一緒にはいられません。

 

執着するのも、されないのも怖いのは当然

これまでずっと、誰かに執着したりされたりしないと生きてこられなかった…という人は多いものです。

なぜなら、執着するのも、されるのも、おたがいにとって都合がいいから。

 

執着する側からすると、相手を信頼したり自由を与える必要はないので、人形を飼っているような感覚で接すればいいので楽です。

人間として相手を尊重しなければいけないなら、「どう接しようか」「どんな言葉をかけようか」と頭を使いますが、人形相手ならどんな対応でもかまいませんよね。

 

逆に執着される側からすると、自分の行動の責任を相手に押しつけられるし、「次の行動をどう選択しようか?」と自分の頭で考えなくていいので楽なのです。

自分の人生の舵取りを他人まかせにして、時々文句を言ったりしながらも、「何も考えなくていい、頭空っぽの人形」でいられるのが楽だから、自分を変えようとは思いません。

 

多くの人が、誰かに執着しては自分の言いなりにしたり、されたりするのは愛ゆえではありません。

「他人を思い通りにできて楽」「自分の人生について何も考えなくていいから楽」だから、そんな関係を続けているんです。

執着しあう関係に「愛」と、もっともらしい名前をつけて正当化しているだけなんです。

本当は、ただの、傀儡子と操り人形の関係なだけなのに。

 

あなたは一生、執着の奴隷でいたいですか?

幸せも悲しみも、誰かの手によってしか与えられない愛玩動物でいたいですか?

あなたには、自由にできる心も体も脳もあるのに。

愛しい人への執着は、手放しにくいものです。

でも、執着を手放すほど、あなた自身の魅力は増えていくでしょう。

あなたが執着を手放せば、今あなたが執着している相手よりももっと素敵な相手に出会えるはずです。

なので、「執着しないと相手を繋ぎ止められない」と不安になる必要は全くありませんよ。

 

執着を手放すには、「本当に必要か?」を考える

執着を手放したいとあなたが思うなら、「その執着は本当になくてはならないものか?」と自分に問いかけましょう。

そして、「その執着の結果得られるものが、本当にほしいのか?」「執着していた理由は何か?」と考えてみましょう。

 

例えば、今の恋人が浮気性だから外出先が気になる。だから、スマホのチェックは欠かせないし「いつどこに何時まで行くのか」を聞かないと安心できない…という関係性があるとします。

この場合、「彼への執着」をした結果、「俺のことがそんなに信じられないのかよ」とあなたは信頼を失うでしょうし、最悪の場合、別れを切り出されるかもしれません。

では、そもそもなぜ、あなたは彼に執着したのか。

あなたは、寂しかったのではありませんか?

誰かに愛してほしい、できたら、目の前の彼に自分だけを愛してほしい。なのに、愛してくれない。だから縛り付けるしかない。彼の行動を制限するしかない。

そう思ったのではありませんか?

では、寂しさは、本当に目の前の彼でしか癒せないものなのでしょうか。

あなたを愛さない、目の前の彼に、あなたが愛情を傾ける価値があるのでしょうか。

あなたの寂しさは、何をすれば癒やされるのでしょうか。

一時的ではなく、あなたの寂しさをずっと癒やし続けられるものはなんでしょうか。

そもそも、なぜあなたは「愛されたい」「寂しい」と思っているのでしょうか。

こんなふうに、自分の中で誰かへの執着を感じたら、「私はどうしてこう感じたの?」と自分にたくさん質問してみてください。

そのさきに、あなたが執着の先で、本当に求めていたものが見つかります。

それを見つけられたら、あなたは誰にも執着することなく、魅力と自信に溢れた人になっているはずです。

 

愛とは、信頼です。

誰かのあやつり人形は嫌だ、私は私の好きな人生を歩きたいと思うなら、執着まみれの人間関係などほおっておきましょう。

信頼し合える人間関係以外、愛とは呼ばないのです。

執着したくない、つらい…そう思ったら、ぜひ何度も自分に問いかけてみてください。

あなたが、今よりももっと魅力的な人になれるきっかけが、そこにあるはずですよ。

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