毒親が嫌い!なのに、なぜか似た行動をしてしまう理由を3分で解説

「親が嫌いなのに、なぜか親と似た行動をしてしまう」という悩みは、意外と多くの人が抱えています。

なぜ嫌いだと思いながらも、私達は両親と似たふるまいをしてしまうのでしょうか。

今回は、米国の有名セラピストであるチャック・スペザーノ博士の著書「傷つくならば、それは「愛」ではない」を参考に、「毒親と同じ行動をしてしまう理由」を紹介します。

子供は、両親がいなければ生きられない

当然のことですが、生まれたばかりの子供は、親がいなければ生きていけません。

なので、子供は生きていくために、両親に従順にならざるをえません。

親に逆らって見捨てられたら、自分は生きていけませんものね。

だから、子供たちは無意識のうちに、親に逆らわないように、親と似た考え方になって、家庭適応していこうと努力するんです。

 

あなたの考え方・行動のクセは、両親に作られた

小学生・中学生くらいになってくると、私たちには自我が芽生えてきます。

親の考えと自分の考えが少しずつ違ってきて、「親の言うことはおかしい」と反発した記憶がありますよね。

でも、一見、両親に反発しているように見えても、高校生くらいまでは私達はやはり「子供」です。

両親の経済的・精神的援助なしには、なかなか生きていけません。

なので、個人差はあるとしても、一人暮らしをしはじめるとか、物理的にも精神的にも大人になるまでは、私たちは「親に愛され、守ってもらうために、親の考え方に追従するしかない」のです。

そして、生まれてから独り立ちするまでの長い間、親の考え方を刷り込まされた私たちの脳は、なかなか「親の考え方・行動のクセ」を修正できなくなるんです。

 

「考え方・行動のクセ」について、たとえ話をしましょう。

例えば、あなたの目の前にコップがあるとします。

コップには水が半分くらい入っていて、「水が少ないと思うなら継ぎ足してください」と言われます。

このとき、「半分も水がある」と考えて継ぎ足さないか。

もしくは、「半分しか水がない」と考えて継ぎ足すか。

この実験では、あなたが楽観的・悲観的のどちらに考え・行動するクセがあるかを知ることができます。

このように、人には必ず、考え方や行動のクセがあります。

ある状況下で、どんなふうに物事をとらえ、行動するのか。

あなたは、長い間、両親に守ってもらうために、両親の考え方・行動のクセに沿うように生きてきました。

なので、あなたの考え方・行動が、あなたが憎んでいる両親の考え方・行動のクセとそっくりになっているのは決して不思議なことではないんです。

 

適応してきた環境は、居心地がいい

生きていくために仕方なかったとはいえ、親に守ってもらうために身についた、親そっくりの考え方・行動のクセは、私たちの脳に呪いのごとく染みついています。

そうすると、「両親が嫌いだ。絶対にあんなふうにはなりたくない」と心の底から思っていたとしても、つい両親と似たような行動をとったり、両親に似た人と仲良くなったりしてしまうんです。

どれだけ両親を憎んでいたとしても、幼い頃のあなたはその環境に適応しようと必死で努力したのです。

なので、むしろその「憎い両親と似たような人」と一緒にいたほうが居心地よく感じてしまったり、両親を否定したとしても、自分自身がその両親に似た行動をすることで、自分の家族と似たような状況を生み出そうとしてしまうんですね。

「両親みたいな人とは絶対つきあわない」

「自分は両親みたいにはなりたくない」

と思っていても、あなたの脳は、染み付いた考え方・行動のクセのせいで、両親と似たような人間関係の環境を求めます。

幼い頃から長い間、両親の支配下という環境に適応しようと努力してきたので、心のどこかで居心地よく感じているんですね。

 

両親と決別するには、考え方のクセを知りなさい

もしあなたが「両親と決別したい」「この考え方のクセを直したい」と思うなら、まず「自分の考え方のクセ」を知ることが一番大事です。

「AをしたらBと考えるのは普通」とあなたが思っていても、別の見方をすれば「AならCが常識」という考え方もできます。

まずは、自分が「普通」「当然」「常識」と思っていることを、あらためて考え直してみてください。

「本当にこれって常識なのかな?」

「この状況で、私が感情的になるのは当然なのかな?」

「こんなことを言われて、我慢するのは普通なのかな?」

と、日常のあらゆる場面で考えてみてください。

特に、嬉しいとか、悲しいとか、感情が揺れる場面では、一度立ち止まって考えてみると気づきやすいです。

毒親の呪いから、早く解き放たれたい…と悩んでいるあなた、ぜひ試してみてください。