「自分はこうするべきだ」という義務感は、私たちに強いストレスを与えます。
完璧主義のあまり、疲れ切って、燃え尽きて、くたくたになってしまう…というあなたは、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、米国の有名セラピストであるチャック・スペザーノ博士の著書「傷つくならば、それは「愛」ではない」を参考に、「「すべき」思考に縛られない思考のポイント」を紹介します。
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あなたが疲れているのは、全部「すべき」思考のせい
「あれをやらなくちゃ」「これもやらなくちゃ」と、一日中動き回って、疲れ切ってしまうことはありませんか?
自分ばかりが「〜すべき」と焦って、周りは誰も助けてくれない…とがっかりすることはありませんか?
そんなあなたは、「すべき」思考にとらわれている状態です。
それって本当に、「すべき」ことですか?
「組織の中での役割・規則・義務」などを理由に、あなたは「〜すべき」と考えて行動しているのでしょう。
例えば、組織というのは家族や職場や学校など。
家族のルールや、会社のルール、学校のルールなどを理由に、あなたは「〜すべき」と考えているはずです。
ですが、一度立ち止まって考えてみましょう。
あれも、それも、これも、本当に「あなたが」「すべき」ことなんでしょうか。
あなた以外でも、それはできることではありませんか?
あなたは、その「すべき」ことすべてを本当に喜んでやっているでしょうか?
「誰もやらないから」「お前がやれと言われたから」やっていませんか?
「すべき」思考の人は、習慣に自分を支配させている
「〜すべき」と必要以上に考えてしまう人は、自分の意思で行動を選択していません。
「AのときはBをする」という習慣をただなぞっているだけで、自分のために何か行動をしているわけではないのです。
つまり、「すべき」という義務感で動いているあなたは、本来のあなた自身ではないのです。
あなたは「すべき」という義務的習慣に突き動かされているだけの、人形にすぎません。
「すべき」思考から、抜け出したいなら
もしあなたが「本当の自分」を取り戻したいのなら、「すべき」思考を捨て、あらゆる行動の前に「これは自分がやりたいか?」「なぜやりたいのか?」を選択するクセをつけましょう。
そうすれば、あなたはすべての行動の舵取りを自分自身で行うことができます。
役割や義務などという、勝手に自分が作り上げたマイルールに操られる人形から、脱することができます。
「すべき」思考に疲れたら、自分に問いかけ、選択しよう
私たちは生きていく上で、いろんな役割を他人から一方的に押しつけられます。
親、父、母、姉、兄、弟、妹、娘、息子、サラリーマン、上司、部下、恋人…など、その役割は、あなたが所属する組織や関わる人間が多いほど複雑かつ膨大になるでしょう。
役割が増えるごとに、他人から押しつけられる「すべき」ことは増えます。
すべての「すべき」ことにあなたが対応していたら、あなた自身が選択した行動はゼロになり、「すべき」ことをこなすだけの人形になってしまうでしょう。
あなたは、他人から押しつけられる「すべき」ことを取捨選択しなくてはいけません。
「すべき」思考に疲れたら、まずは「今の私は、本当はどんな行動をしたいかな」と心の奥底に問いかけてください。
「すべき」思考にとられているあなたは、たくさんの「すべき」という仮面をかぶった人形です。
その仮面を脱いで、あらわれたあなたに問いかけるんです。
「どんなことがしたい?」
「どんなとき、楽しいと思う?」
仮面を脱いだあなたは疲れ切っていて、何かつらい感情にぶつかっていたり、援助を必要としているかもしれません。
そんなときは、どうやったら助けてあげられるかをたずね、求めに応えてあげましょう。
そして、仮面を脱いだあなたを抱きしめてあげるんです。
あなたは、「すべき」思考を脱いで、自分自身を助け、自分のコーチになるのです。
私たちは、みんなが幸せになる権利を持っています。
だからこそ、「すべき」という押しつけられる思考に自分を支配させてはいけません。
自分の行動を、自分の心にしっかり問いかけてから選択できれば、あなたの人生はもっともっと、豊かで伸びやかなものになるでしょう。