坊主バーで「人は死んだらどうなるのか」を聞いてみた。

うつ病

人は死んだらどうなるんでしょうか。

この疑問は、誰しも一度は持ったことのある疑問だと思います。

多くの人は、自分がいずれ死ぬという事実を考えないようにして生きています。でも、この人生は必ずいつか終わります。

今何かを一生懸命頑張っていても、どうせこの人生はあと数十年で終わるのだと思うと、自暴自棄な気持ちになりませんか。堕落してしまいたくなりませんか。

そんな気持ちを整理したくて、今回は四谷三丁目駅から徒歩5分の「坊主バー」に行ってきました。

現役のお坊さんが店員さんをされており、説法も聞けるのだとか。人生相談もできると聞いたので、「人は死んだらどうなるのか」を相談しましたよ。

死後の世界に興味がある人や、死への恐怖がぬぐえない人は、ぜひ参考にしてみてください。

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四谷三丁目駅から徒歩5分!居酒屋密集地にひっそり佇む「坊主バー」

四谷三丁目駅から徒歩5分。飲み屋街のなかに、坊主バーはあります。

黒地に白の文字で光る「坊主バー」の文字。めっちゃ分かりやすい!

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坊主じゃなくVOWSと書いてあるところに、謎のこだわりを感じます。妙にカッコイイ‥。坊主バーと知らずに入店してしまう人もいるのでは。

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坊主バーの入っている雑居ビルは結構狭くて暗め。ちょっと緊張します。階段の壁には、仏教画によくでてくる蓮の花や雲が描かれています。

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本館は大盛況!別館は、毎週木曜日だけ「牧師バー」にも変身します

坊主バーは2階が本館。土曜の開店時間19:00を30分ほど過ぎてから入店すると、もう満席!

毎週末は混むので、平日がおすすめとのことでした。

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3階が別館らしく、更に階段をあがります。ちなみに、この坊主バーの向かい側には、「駆け込み寺」という占いスペースもありました。予約制だそうです。(ブレブレですみません)

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3階は毎週木曜日だけ「牧師バー」になるのだとか。

カトリックは教義が厳しそうだから、プロテスタントの牧師さんでしょうか?

店内にはすでに、外国人旅行者らしきお客さんが。店員のお坊さんは、流暢に英語で会話されていました。インターナショナルだなあ。

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店内右側には、簡易の仏壇のようなものがあります。ぶれてて見にくいですが、木魚が置いてありました。

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左側がカウンターなので、私はそちらに。簡易仏壇はこんな感じです。

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店内右側にこの簡易仏壇があり、左側はカウンター席になっています。カウンター席は5席ほど。私と友人はそちらに座ります。

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カクテルは仏教用語をもじった名前ばかり。料理は精進料理のみなので、ヘルシー。

席についたらどのカクテルにするか選びます。悩むなあ。

メニューはご朱印帳に書かれてます。

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薬養酒も気になる‥。特に、オットセイのナニを漬け込んだお酒なんて、初耳です。(笑)

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ドリンクメニューの反対側が食事メニューです。

食事メニューは精進料理のみですが、どれもヘルシーでおいしそう!

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お麩のしぐれ煮やコンポタ粥、大納言アイスクリームなど、どれも食べてみたかった!

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仏教ギャグを合間に挟んでくれる、おちゃめなお坊さんたち

カクテルを頼むと、「いきますよ〜」と急に話しかけられます。何だろう。

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「釈迦、釈迦(シャカシャカ)」

思わず笑ってしまう私。お坊さんジョーク、ずるい!(笑)坊主バーには、ユニークなお坊さんが多いです。

愛欲地獄は、とにかく濃い!お水をいただいて飲まないときついです。喉が焼けるようだ…かなりアルコール度数もあると思います。水で3倍くらいに薄めて飲んだらちょうど良かったです。

まさに愛欲の塊のような色をしたカクテルでした。

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こちらは沙羅双樹。メロンソーダみたいな味です。

お通しに「線香」がでてきましたが、食べてみたら、ごま油の香りのきいた揚げパスタといった感じ。いいおつまみです。

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食事類は、「味噌漬けの豆腐」と「うなぎもどき」を頼んでみました。

味噌漬けの豆腐は、コンビニのサラダチキンをめちゃくちゃ柔らかくした感じの食感で、ふわっと口の中でとろけます。味噌の香りは、ほんのりする程度です。うま〜い!!

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うなぎもどきは、豆腐(お麩でも可)、山芋、海苔で作られた、見た目はうなぎそっくりな食べ物だそう。

口に入れてみると、タレは完全にうなぎの蒲焼と同じです!

うなぎもどき自体は、粒が結構残っていて、うなぎというよりもハンバーグのような感じでした。

甘辛いタレと、しっかりした食べごたえが酒のアテに最高です。

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他にも、「地蔵ミルク」というカクテルも頼んでみました。

飲んでみると、アルコール分はほぼ感じられません。抹茶ミルクジュースです。「愛欲地獄」や「沙羅双樹」で酔ったら、ほっと一息つくのに良さそう。

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アシカのナニが入った、薬養酒も飲みました!

割り方はロックしかないみたいです。

一口飲んだ瞬間、体中の毛が総毛立ちます。ぞわわわわっと、謎の悪寒が走ったあと、カーッと臓腑が熱くなりました。これは精がつきそう…。まさに薬、漢方の力を感じました。

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あとは、一番人気のカクテル「極楽浄土」も!

見た目も美しいです。

上は赤、下は緑のバイカラーです。混ぜて飲んでみると、マンゴーがかなり主張していて、トロピカルな味がします。濃くないしアルコール度数も強くなさそうで、飲みやすいです。

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10分ほどの説法に聞き入る。ポイントを抜粋、意味を解説してくれる。

食事をしていると、ちょうど2階の席があいたとお坊さんが教えてくれました。説法が始まるのでぜひと言ってくださったので、2階へ移動します。

2階はカウンター席が6席くらい。テーブル席は16席ほどでしょうか。

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みんな、真剣に説法に聞き入っています。

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説法の時間は、お経の内容を読み解くのがスタンダードみたい。お経の書かれたプリントが配られました。

お坊さんの念仏につづいて、みんなでお経を唱えます。結構息継ぎがむずかしいです。よだれを飲み込むタイミングがつかめずに、口の端から垂らしちゃう人もいるみたい。(笑)

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さて、終わった後は自由に飲み食いタイムです。いよいよ本題。質問してみました。

私たちは、死んだら、空(ゼロ)の世界へ戻っていく

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/woman_question.jpg” name=”私” type=”l”]お坊さん、私たちは死んだらどうなるんですか?私、死ぬのが怖いんです。[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/job_obousan.jpg” name=”お坊さん” type=”l”]難しいことを聞かれますねえ。(笑)

先ほど唱えたお経に、「色即是空(しきそくぜくう)」という言葉があります。

「色」は私たちの生きている世界にあるすべてのものを表します。人間も、机も、すべて「色」のあるものです。一方、「空」は仏様のいらっしゃる、私たちが生まれる前や死んだ後に行く世界のことを表します。

色即是空とは、「色のあるものはすなわち空である」という意味なんです。[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/woman_question.jpg” name=”私” type=”l”]ふむふむ。その色即是空と死ぬことの恐怖克服に、どんな関係が??[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/job_obousan.jpg” name=”お坊さん” type=”l”]つまり、我々が生きる、死ぬと表現していることは、仏教の言葉で表現すると「空から色の世界へ移動し、また空の世界へ戻っていく」というだけなのです。

さて、お姉さんは、なぜ死ぬのが怖いんでしょうか?[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/woman_question.jpg” name=”私” type=”l”]なるほど、つまり「色即是空」っていうのは、「色と空の世界を移動して、私は生き続ける」ってことなんですね。

死ぬのが怖いのは、「私が消滅する」って思うからですかね…。自分がいずれ何の感覚もないただの灰になってしまう、無になると考えると、怖いです。[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/job_obousan.jpg” name=”お坊さん” type=”l”]お姉さんは、「死ぬこと=無になること」だと思うから怖いんですね。

色即是空の「空」はゼロを意味します。Empty(終わり)と英訳されることが多いんですけどね。ゼロは始まりであり、終わりでもあります。プラスとマイナスの常に通過点にありますよね。

死んだら無になるのではないんです。私たちは、空という、昔いた場所に帰るだけです。そして、いずれまた色の世界にいくのかもしれない。

だから、怖がらなくて良いんですよ。[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/10/pose_kandou_woman.jpg” name=”私” type=”l”]なるほど…!!!ありがとうございます…!!!![/voice]

尺八を一発で吹けたら何かサービス、恋愛みくじもあるよ

お坊さんから「死は無ではない、元いた場所に戻るだけだ」と言われてスッキリした私。なるほど。

聞きたいことを聞けたので、あとは坊主バーのいろんな設備を試してみることにしました。まずは尺八。尺八を一発で吹けたら、何かサービスしてもらえるんだそうです。

余裕でしょ!と謎の自信を持ってやってみましたが、めちゃくちゃ難しい…!!!

すかすか空気が抜けていきます。ぜひ皆さんも挑戦してみてください。

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あと、恋みくじもあります。一回200円くらいだったかな。

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一緒に飲んだ友人は、なんと大吉の第一番を当てていました。すごい…。血液型、星座、年齢差など、おすすめの異性を教えてくれます。

おすすめのデートスポット指南まで書いてあるのに、笑ってしまいます。

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他にも、虚無僧が頭にかぶるカゴ?のようなものも貸してもらえるそうなので、虚無僧スタイルでお酒を飲みたい方はぜひ挑戦してみてください。(笑)

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