成功する人たちには、必ず共通点があります。
成功する人はどのような思考法を持ち、どのように生きているのか。努力家であることはもちろんですが、彼・彼女らにはある共通した1つの思考法があります。
今回は、米国の有名セラピストであるチャック・スペザーノ博士の著書「傷つくならば、それは「愛」ではない」を参考に、「成功する人に絶対共通している、「怖れの思考法」」を紹介しましょう。
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「怖れの思考法」って、何?
成功する人が必ずしている思考法とは、「自分の欠点を見続けるのを怖れない」こと。
「自分の欠点を見続けることって、そんなに怖いことかな?」
「そんなこと、大したことじゃないよ」
と、あなたは思うかもしれません。
以下では、具体的に「怖れ」の思考法について説明していきましょう。
みんな、いまの自分にないものを欲しがっている
私たちはみんな、なにかしらいまの自分にはないものを欲しがっています。
お金、美しさ、若さ…など、自分がほしいものを思い浮かべてみましょう。
それについて、自分がどんな行動をしてきたかも思い出しましょう。
美しさを求めて断食や筋トレをしてみた…お金がほしくて宝くじを買った…などなど。
さて、今あなたが思い浮かべた「ほしいもの」は、実は本当には、あなた自身はほしいとは思っていません。
欲しいのに、手に入れるのが怖い
「欲しいものを手に入れるために、私は努力してる!」
「『今欲しいと思っているものが、本当は欲しいものではない』ってどういうこと?そんなはずない!」
と、あなたは思うかもしれません。
でも、あなたは今、その「ほしいもの」を得られていません。
それは、現在までのあなたが、「ほしい」と口では言いながらも、ほしいものを手に入れるだけの努力をしなかったからです。
あなたがほしいものを手に入れられるだけの努力をしなかったのは、あなたの「ほしい」という思いが弱いからではありません。
「ほしい」という思いが嘘だというわけでもありません。
では、なぜあなたは「ほしい」と思いながらも、その「ほしいもの」を手に入れるだけの努力ができず、ずっと「ほしい」と思ってばかりいるのでしょうか。
それは、実はあなたにとって「ほしい」と思っているものを手に入れるのは怖いと感じているからです。
欲しいものが手に入らないのは、怖れているから
なぜ、ほしいものが手に入るのは怖いのでしょうか。
それは、「ほしいもの」を手に入れてしまうと、自分がそれを今まで持っていなかったことを証明することになるからです。
例えば、お金持ちになりたいと他人を妬みながらも自分の生活を変えない人や、美人やイケメンとつきあいたいと言いながら自分の考えや行動を変えない人を思い浮かべてください。
まわりから見れば、「そんなにお金持ちになりたいなら、もっと働けばいいのに」「美人やイケメンと付き合えるように、自分を磨いたらいいのに」と思うでしょう。
でも、そういう人は「自分がお金を持っていないこと」「自分が、美人やイケメンにつりあうような人間ではない」ということを自覚するのが怖いのです。
なぜなら、お金を得るために努力したり、美人やイケメンにつりあうように努力すること自体、自分の貧乏さや醜さをまざまざと感じさせられるからです。
「自分はお金をもっていない」「自分が、美人やイケメンにつりあうような人間ではない」ということは、薄々わかっているからこそ「お金持ちになりたい」「美人やイケメンと付き合いたい」と思うのでしょう。
ですが、わざわざ「お前は貧乏だ!」「お前はブスでどうしようもない人間だ!」と自分につきつけたいでしょうか?
ほとんどの人は、自分が傷つくようなこと・欠点をわざわざえぐられたくないでしょう。
そして、ほしいものはあっても努力しない結果、ほとんどの人は「努力しない自分」を正当化しはじめます。
「いい人はお金や豊かさには興味がないものだ」
「美人やイケメンに何の価値がある?心の清らかさこそが一番大事なんだ」
など、ほしいものを否定し、その「ほしいものを否定する価値観」(例:「いい人はお金には興味がない」「美人やイケメンには価値がない」)を自分に信じ込ませようとするのです。
自分の内面をよく見つめてみましょう。
ほしいものが手に入らないのは、あなたのおかれている状況や周囲の誰かのせいではありません。
あなた自身がそうしてきたのです。
自分がほしいと思うものよりも「ほしいものを否定する価値観」を大事にし、自分の欠点やつきつけられたくない現実から逃げてきたのです。
「ほしいもの」を挙げることは多くの人ができるけれど、実際に「ほしいもの」を手にする努力を必死でしている人はほとんどいません。
それはなぜか?
それは、「ほしいものを否定する価値観」を拒否して、「ほしいもの」だけを見つめ続けることは、自分の欠点を痛めつけつづけるような恐ろしいことだからです。
努力し続けるということは、常に「自分にはあれが足りないのだ」と自分に言い聞かせ続けるのと同じことです。
自分の欠点を見せられ続ける恐怖に、ほとんどの人は耐えられないのです。
成功したいなら、「怖れている自分」を知りなさい
ほとんどの人は、「ほしい」と思っていても、実際に自分に不足しているものを現実で突きつけられるのが怖くて努力できません。
でも、もしあなたが本当に「ほしいもの」を手に入れたいのなら、自分の欠点を見つめ続けることを怖れないでください。
ほしいものを手に入れたいのならば、「ほしい」と口では言っていても、実は自分がそれを手に入れることを怖れていて、結局は行動できていなかったことを自覚しましょう。
そして、自分に問いかけるのです。
私はそれを本当に手に入れたいのか?
私にはそれが足りないのだと、目の前に叩きつけられることは怖くないか?
自分自身に「私はあれが足りない人間だ」と言い続け、ほしいものを手に入れるまでその拷問のような時間に耐えられるか?
もし「そんなに努力はしたくない」と思うなら、残念ながら、あなたは一生それを手に入れることはできません。
人生は、振り子のようなものです。
傷ついたのと同じだけ、幸せを手に入れられます。
自分に足りないものを見つめ続けられた人だけが、ほしいものを手に入れられるのです。
ほしいものを手に入れるためなら、自分の欠点が明るみに出ることを怖れてはいけません。
あなたが怖れているのは、自分のどんな欠点でしょうか?
ほしいものを受け取ることを邪魔しているのは、あなたのどんな観念もしくは感情なのでしょうか。
隠れた怖れを見つけてみましょう。
そして自分はどんなことを信じ込んできたのか、探し出してみましょう。
そして、ほしいものであふれんばかりに満たされている様子を思い描いてみましょう。