今回観るのは、高校生の男女の淡い恋模様をノスタルジックに描き、世界各国で評判を呼んだ台湾の青春映画「藍色夏恋」。
全編のネタバレ・あらすじ一覧・本作をより楽しむための小ネタなどを掲載しています。
早速見てみましょう!
登場人物とあらすじ
引用:藍色夏恋 : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
同性の親友を愛する主人公と、彼女に恋する青年 のお話。
<あらすじ>
17歳の女子高生モンは、親友のユエチャンに頼まれ、ユエチャンが思いを寄せている水泳部のチャンにラブレターを渡す。
しかし、チャンはモンに好意を寄せていた。
チャンからアプローチを受けたモンは、親友を気遣って最初は相手にしないようにしていたが、チャンのまっすぐな姿勢に次第に心を開いていく。
こんな人におすすめ
- 青春の甘酸っぱいラブストーリーが見たい!🚲
- 同性を好きになった女の子の葛藤を疑似体験したい🥺❤️
- 台湾映画が好き🇹🇼
ネタバレ感想
17歳の女子高生モンは、親友のユエチャンが同じ学校に通う男子高校生チャンに想いを寄せていることを知ります。
ある日、チャンが昼休みに遊んでいるバスケットボールをユエチャンが拾います。
その晩、チャンを見に行こうと彼女に誘われるモン。モンは気が進まないながらもしぶしぶ夜のプールに行きます。
ユエチャンはモンに彼に彼女がいるか聞いてほしいと頼み、モンは泳いでいる彼に「友達があなたと付き合いたいから彼女がいるか教えて」と叫びます。
守衛に見つかったら大変だと慌てて隠れるモンとチャン。チャンはその「友達は誰なのか」と尋ね本人を出せと迫ります。モンはユエチャンに呼びかけますが彼女は出て来ず、「友達じゃなく付き合いたいのはお前本人なんじゃないか」と言われ、モンは拗ねて帰ります。
ユエチャンはチャンに本気らしく、モンに彼の顔の被り物を被せて彼のふりをしてほしいと頼んだりして2人は遊びます。ユエチャンはチャンのボールやシューズ、日誌、空ボトル、ゴーグルを拾っては宝物のように集めています。
そんなある日、モンはユエチャンから「ラブレターを渡してきてほしい」と強引に押し付けられます。
翌日、2人は学校で指導室に呼ばれます。ユエチャンの書いたラブレターをチャンの友人が学校の床に貼り付け、「キモい」と殴り書きしていたのです。しかもラブレターの最後にはユエチャンではなくモンの名前が書かれていました。モンとチャンはラブレターを床からこそげ落とす作業をさせられますが、チャンはユエチャンなど存在せず、モンが自分に気があるのだと信じて疑いません。
自分のクラスに帰ると、モンはなぜ自分の名前を騙ってラブレターを書いたのかとユエチャンに詰め寄りますが、彼女は何も答えません。
翌日、モンは机に「ムカつく」と大きく落書きをされます。明らかに犯人はユエチャンですが、彼女はモンに謝るどころか無視します。
モンは鬱憤をひたすら体育館の壁に書き殴ります。体育館で遊ぶチャンはモンばかり見つめています。チャンはモンが気になると告白しますが、彼女は無視。
その夜、彼女の実家の屋台に押しかけてきて、また彼は告白します。モンは諦めて彼と付き合うことに。
ある日、ユエチャンが突然、「机に落書きした子を知ってる」とモンに話しかけます。落書きした女子もチャンのことが好きだったようです。ユエチャンにチャンと付き合っているのかと聞かれ、思わずデマだと言ってしまうモン。
夜のプールで泳ぐチャンにもう自分に付き纏うのはやめろと言うモン。自分のどこが嫌いなんだと尋ねられますが、モンは好きになれなかったとしか答えません。
モンは突然チャンに「秘密を教えてよ」と言います。チャンは水泳が実は嫌いで大学推薦のためにやっていること、童貞であることを告白します。モンは自分は女の子が好きで、ユエチャンを好きなのだと最大の告白をします。チャンはモンの言い分を信じませんでしたが、モンから煽られてキスをします。「こんな風に別れるのかよ」と憤るチャンを置いて帰るモン。
翌日、ユエチャンから彼を紹介してと言われるモン。モンはユエチャンの望むとおり、2人を公園で引き合わせます。ユエチャンはチャンに告白しますが、あっさりと断られます。モンはまた一心不乱に体育館の壁に落書きしていました。
チャンはモンに「どういうつもりだ」と問い詰めます。チャンとモンは揉み合いになり、モンは「好きになっちゃいけないの!私は女の子だから!」と叫びます。そして、チャンとキスしても何も感じなかった、彼女に告白したらもう友達でさえいられなくなると独り言のように言います。
学校でモンと横に座り、ユエチャンは目をつぶり理想の未来について話し始めます。そしてモンは突然彼女にキスしますが、彼女は何事もなかったかのように振る舞い、その後はモンを避けるようになります。
モンは海に行くと、砂浜に「私は女の子、男の子が好き」と書き殴り続けます。
そんな時、チャンから水曜日に水泳大会があるから来てほしいと電話がかかってきます。モンは電話しながら泣き出します。
水曜日、体育館の壁に落書きをするチャン。大会の開催されるプールではユエチャンがチャンに声援を送ります。チャンは客席にモンが来ていないかと探していましたが、彼女はひとり教室にいました。
モンがいつもチャンと会っていた公園に行くとチャンが待っていました。試合の結果を聞くと、「残念だったから来なくてよかった」と素直に言うチャンに苦笑するモン。
チャンは何もできずに夏が終わったと愚痴を言い、モンも「迷ってばかりだった」と同意します。チャンは「でも何かは残せたよな。その分大人になった」と笑い、モンは「誰の受け売り?」と笑います。チャンと話して気が晴れたモンの表情には笑顔が戻ります。
チャンとモンは信号を待ちます。チャンは電話で伝えたかったのは「いつか男を好きになれたら俺に声をかけてほしい」ということだったと言い、モンは自転車でかけていく彼の背中を見つめながら自由な彼に眩しい気持ちを抱きます。
私は女の子で男の子が好き、と自分に言い聞かせるように何度も体育館の壁に落書きしていたモンの言葉の近くには、「張士豪(チャン・シーハオ)ここに在り 2001」とチャンの言葉が書かれていました。
まとめ
甘酸っぱいな〜!!
恋愛は男女でするもの、というゴリゴリの古い価値観から一皮剥けた少年少女たちのお話という感じでした。
チャンがモンに一途に愛を伝えるのも素敵だし、モンが気が狂いそうになりながら親友の恋を応援しつつ自分の恋心と向き合う姿に胸が締めつけられます。
「藍色夏恋」を皆さんもぜひチェックしてみてくださいね〜☺️✨