うつ病治療の名医なんていません!うつ病治療の常識と名医の探し方

うつ病

「ドクターX ~外科医・大門未知子~」のように、どん病状でも治せる医者を、患者は「名医」と呼びます。

私もうつ病にかかってから、何度「名医」にかかりたいと思ったか分かりません。

この苦しみをすぐに消し去ってくれる先生がいたらと思いました。

しかし、うつ病治療に「名医」は存在しません。

うつ病を悪化させる「悪い医者」は存在しても、「どんな患者でも治せる神様のような医者」は絶対にいないんです。

理由は、うつ病は患者によって治療法が全く異なるから。

今回は、うつ病患者の私が「うつ病に名医がいない理由」と「自分にとっての名医を探す方法」を、体験談をまじえてご紹介します。

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うつ病に名医がいない理由

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うつ病に名医がいない理由は、患者の性格・病状によって「名医」の定義が全く異なるからです。

風邪や打撲などの病気・怪我であれば、その人の生育環境の違いなんて治療には全く関係ありません。

患者にはみんな同じ薬を飲ませたり、治療をすれば済むことです。

ですが、うつ病は違います。

うつ病を完治するには、患者それぞれの生育環境とうつ病を引き起こすきっかけとなった出来事、という2つのトラウマを克服しなければいけません。

患者1人1人の生育環境・うつ病を引き起こすきっかけの出来事を細かく思い出して、どんな時にどんな気持ちになったのかを分析する必要があります。う

つ病の原因となったストレスがどこにあるのか探すのです。

しかも、患者によって、自分の心情の表現方法って違いますよね。とにかくしゃべる人、行動で表す人、文字に表す人…。

患者にとって心地良い表現方法を尊重し、促してくれる先生でなければいけません。

つまり、うつ病の場合、患者それぞれにオーダーメイドの治療をしなくてはいけないんです。

だから風邪や打撲のように誰にでも同じ治療法ができるのであれば、皆にとっての「名医」は存在します。

でも、うつ病のようにオーダーメイドの治療しかできない病気には、皆にとっての「名医」は存在しないのです。

あなたに合う先生なのか、合わない先生なのか、その2つの選択肢しかありません。

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名医にすがるな!

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うつ病治療は、先生と患者の二人三脚です。

自分だけでもいけないし、先生に頼ってもいけません。

というのも、うつ病を完治するには、患者それぞれの生育環境とうつ病を引き起こすきっかけとなった出来事、という2つのトラウマを克服しなければいけません。

この2つのトラウマを克服するには、まず何があったのか、その時どんな気持ちになったのかを思い出す必要があります。

一見関係なさそうに見えるいろんな出来事を思い出して、気持ちを整理するうちに、

自分が何にストレスを感じていたのか見えてきます。

ストレスの原因となる出来事を見つけたら、なぜそう思ったのかを何度も自分に問いかけていくと、うつ病の原因にたどり着くんです。

これは、なかなか一人ではできない。もし誰もが一人でできるんだったら、うつ病患者なんていません。

みんなすぐ治ってしまうでしょう。

冒頭でも言いましたが、うつ病の治療は、医者と二人三脚で行うものです。

いろんな嫌な出来事を思い出しながら、なぜそう思ったのかを掘り出していく作業を、先生と一緒にやっていきます。

先生という支えがあることで、自分ひとりに苦しみに立ち向かうわけじゃない、と勇気が出てくるんです。

うつ病を治したいから名医にかかりたい、という気持ちは分かります。

いやな先生には誰しもあたりたくないです。でも、名医などいないのです。

自分の人生の舵取りは、自分でしなければいけません。

先生はあくまであなたがうつ病の原因を探すサポートをしてくれるにすぎません。過剰に期待してはいけません。

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自分にとっての「名医」の探し方

うつ病の名医を探す

うつ病患者みんなが口を揃えて「名医」という先生はいません。でも、自分にとっての名医なら見つけられます。

私は何度も主治医を変えながら、うつ病の治療をしています。

その中で、一番いいと思った「自分にとっての名医を探す方法」をご紹介します。

今うつ病治療中で、「主治医と合わない…」と不安に思われている方はぜひ参考にしてみてください。

大学病院で、自分に合った治療法を教えてもらう

似たような症状の患者から「名医だよ」と勧められたとしても、それは素人判断です。

あなたの性格にあった治療法をまず大学病院で見てもらいましょう。

大学病院の医師は、個人病院の医師よりも治療法の種類について知識が豊富です。

その治療法を專門にしている先生を教えてもらう&探す(カウンセリング時間は最低30分以上)

大学病院の医師が、自分の性格にあった治療法を専門にしていればそのまま受診しても良いですし、その治療法を専門にしている先生を紹介してもらったり、自分で探すのも良いです。

ただ注意すべきは、自分に合った治療法を専門にしている医師がいるのはもちろん、

カウンセリング時間は最低30分〜1時間以上の病院にかかるべきです。

都内のメンタルクリニックでは「3分診療」「5分診療」と呼ばれる、

短時間の診療が増えています。

ですが、心理カウンセラーによるカウンセリングではなく、しっかり医者自身が30分以上カウンセリングを行っている病院を選びましょう。

「なぜ短時間診療の病院が増えているのか?なぜそれが問題なのか?」については、以下の記事を読んでみてください。

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そういう訳で、少しでも合わないと思ったら、すぐに先生は変えるべきです。

主治医を何度も変えているからといって、そんなことは医者の方にはわかりっこありません。

あなたに合う、あなたにとっての「名医」を探して、うつ病をしっかり治しましょう。

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