うつ病の治療は、患者に合った治療法でなければ改善しません。
むしろ、合わない先生や治療法のせいで悪化することもあります。
私はうつ病を発症してから2年間、計4つの病院を転々としました。
何人もの先生や病院を見て分かった「うつ病治療で行ってはいけない病院&医者の見分け方」をご紹介します。
5分診療の病院だけは、絶対に行くな!
カウンセリングは最低でも1時間は必要
4つの病院を転々として感じたのは、「カウンセリング時間は1時間程度がベスト」ということです。
5分しかカウンセリングしないのは論外です。
うつ病治療のポイントは、「うつになった原因を探る」ことです。
そのためには、うつ病患者が今何をどう考えているのか、それはなぜなのか、を徹底的に考えなければなりません。
精神科医の役割は、患者自身がその「なぜ?」を掘り下げていくのをサポートすることなんです。
[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/09/free-illust51540.jpg” name=”医師” type=”l”]お久しぶりです。最近眠れていますか?自傷行為はしていませんか?何か困ったことはありますか?[/voice]
[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/09/komatta_woman.jpg” name=”患者” type=”r”]そうですね…あまり眠れてはいないです。自傷行為は時々…。困ったことは…そうですね…。[/voice]
[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2016/09/free-illust51540.jpg” name=”医師” type=”l”]眠れていないんですね。じゃあ、睡眠薬を増やしましょう。5分経ちましたね。また来週どうぞ。[/voice]
私が最初に行った、某有名メンタルクリニックではこんな感じでした。
5分経つと、強制的にカウンセリング室から追い出されます。
5分診療をしている病院ではどこもそうです。サポートなんてしてもらえる状態じゃないですよね。
これでは、患者が今何を考えているか報告している最中に、カウンセリングの時間が終わってしまいます。それでは、カウンセリングに行く意味が全くありません。
精神科は「稼げない科」だから、患者の回転率を上げようとする
最初に受診したときは1時間ほど話を聞いてくれても、2回目以降は3分〜5分程度しかカウンセリングをしてくれない病院は多いです。
むしろ、都内の病院ではそれがスタンダードになっています。
理由は、精神科は「稼げない」科だからです。
例えば外科だと、脚を骨折した患者がいたら、検査費用+手術費用+入院費用がかかるので、1人の患者につきっきりでも稼げます。
むしろ、新規の患者を受け入れるより、今いる患者にお金を落としてもらった方が効率がいいですよね。
でも、精神科は検査のために特殊な機械は使わないし、手術もしません。
そのため、精神科の医者はたくさんの患者さんを診ることで稼ごうとするんです。
結果、うつ病患者へのケアがおろそかになり、長期間カウンセリングに通っても良くならないということが起きます。
カウンセリング料は、5分診療なら1回8千〜1万円、1時間診療なら1.5〜1.8万円程度
5分診療と1時間診療でどのくらいの料金差があるかというと、だいたい2倍くらいの金額差があります。
でも考えてみてください。
1分単位で比較したら、5分診療は約1,600円〜/分、1時間診療は250円〜/分。
5分診療は1時間診療の6倍以上も高い上に、話もさして聞いてくれず、薬だけ大量に処方されるんですよ。
医師は、あなたが薬漬けになろうと知ったこっちゃないです。金づるくらいにしか思っていません。
うつ病でつらい時は、判断能力が落ちています。
でも、5分診療だけは百害あって一利なしです。なるべく早く、その病院・医者から離れてください。
せっかく時間を割いてカウンセリングに行くなら、「治るカウンセリング」を受けましょう。
心理カウンセラーのカウンセリングでは、うつ病は治らない
メンタルクリニックには文系学部出身のカウンセラー、心理カウンセラーがよくいます。
最初の受診では医師が1時間カウンセリングを行い、2回目以降は医師が5分診療・心理カウンセラーが30分診療という病院は増えています。
ですが、医療知識がない人に、どうやってうつ「病」を治せるというのでしょうか?
私自身、受診したメンタルクリニックのうち2つで、心理カウンセラーにいきなり「発達障害だ」と決めつけられたり、「私もあなたと同じ大学出身なのよ。かわいそうに。」と個人情報をべらべら話されたり、憐れまれたりとひどい目にあいました。
「うつ病の治療のため」と自分を奮い立たせて病院へ来ているのに、不安を煽られ、苦しめられました。
カウンセリングから家に戻る間、つらくて何度も泣いた記憶があります。
全ての心理カウンセラーがそうとは言いませんが、医療知識もないのに、うつ病という「病気」は治せないと私は思います。
心理カウンセラーは、医師に比べて人件費が安い。だから導入している病院が多い
心理カウンセラーは医師に比べて人件費が安いため、多くのメンタルクリニックでは心理カウンセラーを医師代わりに導入しています。
メンタルクリニックにおける心理カウンセラーの平均年収が430万円に対し、精神科医は900万円です。(厚生労働省賃金統計調査)
心理カウンセラーを雇えば、精神科医の1/2以下の人件費で済むんです。
しかし、これは明らかにコスト削減のためであり、患者のためではありません。
患者のためを思うなら、古今東西のうつ病の理論や薬の知識を持つ「精神科医」に患者を診させるべきです。
うつ病は、いつ死んでもおかしくない病です。
患者は常に死にたいと思っているし、その苦しみを治すためには、生半可なカウンセリング知識では太刀打ちできません。
心理カウンセラーにカウンセリングを任せているとわかった時点で、(心理カウンセラーに関する嫌な思い出があることも含め、)私は「この病院には行かないでおこう」と決めます。
自分に合う先生を見つけるまで、病院は変えまくれ
先生の専門は、自分に合っているか?
ネットのうつ病体験談では、「この先生と性格が合わないけど、どの精神科医も同じようなものだろう」と、自分に合わない精神科医からカウンセリングを受け続け、治療が長期化している例をよく見ます。
私は4つの病院を転々としてきたと言いましたが、
チェーン展開している有名メンタルクリニック→地方の大学病院→個人メンタルクリニック→個人メンタルクリニック と変遷してきました。
最初の3病院では、とにかく先生と合わなかったです。やっと4病院目にして合う先生を見つけましたが、「合う先生」を見つけるポイントをご紹介します。
それは、「先生の専門は、患者の特性に合っているか」です。
あなたに合わない治療法を専門にしている先生にカウンセリングしてもらっても、治療は長期化するだけです。
ひとくちにうつ病と言っても、患者にはいろんなタイプがあります。おしゃべりな人、黙ってしまう人、自責的な人、他責的な人…。それぞれに合った治療法があるんです。
大学病院は「どんな治療が自分に合っているか」を診断するのに、オススメ
最初の病院では5分診療だったので治療法もクソもありませんでしたが、2つ目の病院で「精神分析的専門療法があなたに合っている」と診断されたので、3つ目以降の病院はそれを専門にしている先生を紹介してもらいました。
大学病院の精神科は、患者数が多いのであまり丁寧にカウンセリングはしてもらえません。
ただ、どんな治療法が自分に合っているかを診てもらうには良い場所だと思います。
大学の精神科の先生は、治療法について幅広い知識を持っているので。
- 5分診療は絶対にNG!1時間診療の病院へ行こう。
- 心理カウンセラーでなく、医師に診察してもらうべし。
- 自分に合わない先生は、すぐに変えるべき。治療の妨げになる。