うつ病はお金があれば治る、うつ病は甘え…言いたい奴には言わせておこう

うつ病

「「うつ病の人に連日6500円あげまくったら症状が軽くなった」というスウェーデンの論文が話題に」

2016年のtogetter(Twitterの投稿をまとめたもの)なのですが、うつ病患者を叩きたい人たちがまたこの話題を引っ張り出して面白がっているようです。

今回は、「うつ病は甘え」という風潮や、「うつ病はお金で治る」という研究結果について、いちうつ病患者として感じた思いをご紹介します。

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「うつ病は甘え」とうつ病患者を叩く人たちの異様さ

冒頭でご紹介したtogetterの引用元論文および、togetterでは以下のように解説されています。

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Just a moment...

要約「9ヶ月間の重いうつ症状を持つ患者100人に7ヶ月間お金を補助した所、憂うつと不安感などは改善したが、機能レベルに違いは現れなかった」…こんな感じですかね?

[/wc_box]

引用するのもうんざりしますが、この論文を受けてTwitter上では

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2017/05/youngman_35.png” name=”Kさん” type=”l”]うつ病はお金があれば治るんだなw うつ病患者は金の亡者w[/voice]

[voice icon=”https://namakerie.me/wp-content/uploads/2017/05/youngwoman_43.png” name=”Oさん” type=”l”]やっぱりうつ病は甘え[/voice]

という声が噴出しました。

論文には「憂鬱や不安感は改善した「が」…」と書いているのですから、患者たちはうつ病を完治したわけではありません。

なのに、「うつ病は甘え」と言いたい人たちはこうやって騒ぎ立てたがります。

うつ病は金で治るんだ、奴らは甘えてるんだ、弱い人を叩いて喜ぶ陰湿な人たちはいつの時代にもいますよね。

本当は、みんなが幸せのほうがいいはずです。

なのに、誰かを傷つけることで幸せになれると信じているなんて確実に異様な光景です。

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「うつ病は甘え」と叩く人たちは、弱い人をいじめて別の鬱憤を晴らしている

うつ病患者を叩く人たちを見ていると、いつも誰かにお説教をしています。

自分がまるで世界の正義になったような、警察や先生になったような顔をしています。

彼らは、なぜ赤の他人にお説教をするのでしょうか。

それは、彼らが実生活に不満を持っているからです。

そして、その不満に対して、不満だとおおっぴらにいえず、悶々としているからです。

不満なことに対して不満だと言えないので、彼らはいつもイライラしています。

ストレスの吐き出し口をいつも探しているのです。

そんな時、自分よりも立場の弱い人、例えばうつ病患者がでてきたら、彼らにとってはしめたものです。

「思いっきり叩く相手が現れた!やった!」と思うのです。

つまり、うつ病患者を叩く人たちは、自分の鬱憤晴らしの場や人がほしいのであって、実際はうつ病患者が対象じゃなくてもいいのです。

うつ病患者は、どれだけつらくても周囲から病状がわかりにくいです。

周囲から病状が分かりにくい病気だけに、うつ病患者は叩かれやすいのです。

そもそも、他人に心配をかけまいとする気丈な人たちが我慢して我慢して…我慢できなくなってうつ病になるのです。

なのだから、他人からうつ病が分からないのは当然なのです。

ですが、うつ病患者を叩く人たちはそんな事情は知りません。知ろうともしません。

だって、彼らは自分たちのサンドバックを探しているだけなのだから、サンドバックの事情なんて知ったこっちゃないのです。

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残念ながら、うつ病を叩く人たちは変わらない

うつ病患者に対して、正義の執行者のような顔をして叩く人たちは本当にいやらしいです。

正直言って、弱い人をボロクソに言うことで喜びを得ている奴なんて、ただの生ゴミです。害しかない。

生ゴミたちは、自分たちこそが正義だと思っています。

だから、一生変わることはないでしょう。

人を変えるのはほぼ不可能ですし、私たちの貴重な人生を生ゴミのために使うのはもったいないです。

 

うつ病患者の私たちは、抑うつの絶望的苦しみを知っている

うつ病を一度でも患ったことのある人は、抑うつ状態の苦しみを知っています。

生きていること自体が苦しくて、今すぐにでも消えて無くなりたいと思う、あの苦しみを知っているはずです。

お金があっても、どんなに美しい恋人がいても、家族や友人に恵まれても、抑鬱状態になれば周囲のことなんてどうでもよくなります。

抑鬱状態になったら、絶望でいっぱいの自分の心しか見えませんよね。

いつになったら死ねるのだろう、痛いのはいやだけど死んでしまいたい。誰かに殺して欲しい。

そんな風に思った夜が何日も、何ヶ月も、何年もありましたね。

そんな苦しみを一度も味わった人は、うつ病は甘えだなんて到底思えないはずです。

お金なんかで病状が変わるなんてありえないとわかるはずですよね。

 

他人を変えることはできない、でも発信して世論を変えることはできる

もしうつ病のあなたが、このニュースを読んで傷ついたら、むしろこれを拠り所として、うつ病患者を叩く人たちを哀れんであげてください。

彼らはあまりにも精神的に未熟なために、誰かの苦しみを思いやることができない愚かな人たちなのです。

苦しみを知っている私たちは、決してそんな愚かな真似はすまいと反面教師にして生きていきましょう。

そして、私がブログに書いたように、こうやって発信してください。

世界において多くの国が民主主義という形態をとっています。

ほとんどの場合、多数派=正義です。

私たちうつ病患者がたくさん声をあげて多数派になれば、くだらないことを言っている人たちは少数派になっていきます。

だから、声をあげましょう。

うつ病患者が、誰かのサンドバックになる必要なんてありません。

うつ病患者を叩くなんて信じられない!とまわりの空気を変えるぐらい、私たち当事者が声をあげていきましょう。

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