指示待ちダメOLのインタビューが、ハフィントン・ポストに掲載された話。

うつ病

こんにちは 。

2016年9月8日、ニュース&ブログ、オピニオンサイト「ハフィントンポスト日本版」(以下、ハフポスト日本版)に、私の仕事・人生観に関するインタビューが掲載されました。

インタビュー記事は、「旅をしながら働く。うつ病を乗り越えて見つけた、新たなワークスタイル」です。

前職では、上司に「指示待ち人間」「高学歴なだけで使えねえな」と、毎日朝から晩まで、イスを蹴られ怒鳴られてばかりでした。

きっとうつ病で会社を辞めなければ、ハフィントン・ポストに自分の人生観のインタビューなんて載る機会は一生なかった。

会社にしがみつかないで、よかった。

今回は、今「私って今の仕事に向いていないんじゃないか」「仕事を辞めたいけど、まだ入ったばかりだから…3年経ったらやめよう」とか、仕事で悩んでいる人に向けて書いています。

「仕事なんて、いくらでもある。もっとライトな理由で、仕事は辞めていいんだよ。」ということを、私の体験談とともにご紹介します。

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会社では「指示待ち人間」と、ダメ人間扱いだった私

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私は新卒で外資系銀行に入行しました。

同期も先輩方も高学歴ばかり、激務高給なので一見華やかそうに見える世界です。

でも、実際私は毎日ダメ人間だとの上司に罵られてばかりでした。

大学までは、教授や先生が課題を用意してくれるので、その課題を真面目にこなしていれば褒められました。

でも、社会人は違います。

自分で課題を見つけないといけない。先輩や上司、お客さんが何を求めているのか、自分から察して動かなければいけない。

でも、私はそれができなかった。

今までずっと目上の人から指示されたことを一生懸命する訓練しかしたことがなかったので、どうしたらいいかわからなかったんです。

自分の子供に「勉強さえしていればいい」と、勉強以外のことをさせないご両親っていますよね。

そういうご両親に言いたいです。

あなたのお子さんは、10年後、20年後、

会社で私のように「指示待ち人間」と周囲に嘲笑され、罵倒されます。絶対です。

私は勉強しかしてこなかったから、勉強だけはできました。でも、それ以外は何もできなかった。

[aside type=”normal”]こういう教育法を、教育虐待といいます。詳しくは「教育虐待をうけた父と私の話。」をご参照ください。[/aside]

押し寄せる大量の仕事、残業してやった仕事をボロクソに罵られる毎日。メンタルはどんどん削られていきました。

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上司のパワハラがきっかけでうつ病に

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指示待ち人間の部下がいたら、上司もいらだつでしょう。

私が上司でも、忙しいときにいちいち伝書鳩のように指示を仰いでくる部下がいたら

「どうしてそんな簡単なことができないんだ!」「自分で考えろ!」と思うでしょう。

しかし、上司の怒りの表現方法が、私にとってはあまりにも怖かった。

「こんなもの何の役に立つんだ?」と、徹夜で仕上げた仕事をゴミ箱に打ち込まれる。

「チンタラすんな!」と、座っているイスを蹴り上げられる。

「伝書鳩じゃねえんだから、考えて動けよ!」と怒鳴られる。

上司の前に立つと、恐怖で声がでなくなるときもありました。

ヒューヒューと喉が鳴るだけで、声が出ないんです。

そんな毎日を繰り返しながらも、私は仕事を辞められませんでした。

周りへの見栄があったからです。

「外資系銀行につとめてるなんて凄いね!」と言われたかった。たくさんお金が欲しかった。周りに羨望の目で見られて、ちやほやされたかった。

でも、今の仕事を辞めてもどこにも行き場がない気がした。

「転職するなら3年は勤めなさい」というネットで書かれた都市伝説をうのみにして、「3年はやめられないんだ…」と絶望的な気持ちになりながら、入行から3年後までの残りの日数をカレンダーに書いたりしていました。

あと何日で辞められる…と自分に言い聞かせて、どうにか気持ちを安定させていました。

でも、毎日続く上司の罵倒に、心が先に悲鳴をあげました。

突然ある日玄関から動けなくなり、涙があふれてとまらなくなったんです。

どうにか病院に行って診断された結果は、「重度の抑うつ状態」つまり、うつ病でした。

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会社を辞めなければ、自分の人生インタビューがハフィントン・ポストに載ることは一生なかった

うつ病の闘病生活は長く続きました。

2年半ほどは全くベッドの上から動けず、毎日死にたい・死にたくないという相反する思いと戦っていました。何のために生きているのか、全く分からなかったです。

でも、休職して自分を見つめるうちに、自分が今の仕事にこだわっているのは「周りへの見栄」が理由だとわかったとき、仕事をやめようと決意できました。

どうせ人間はみんな死ぬんです。

なのに、周りの人の目を気にして自分が一番幸せな状態でいられないなんておかしいですよね。

人生たった80年しかない。

もう26年は過ぎてしまった。

それなら、これからの人生は見栄なんて気にせずに、自分の好きなことだけして生きていこうと決めたんです。

そして、そこでトラベルライターになろうと決意して、晴れやかな気持ちで退職しました。

そしてブログを毎日書き続け、Twitterで発信し続けていたらインタビューのお話があり、ハフィントン・ポスト日本版に記事掲載されたというわけです。

もし私が「指示待ち人間」と罵倒されながらも、周りへの見栄だけで仕事を続けていたら、ハフィントン・ポストにインタビューが掲載されることなんて一生ありませんでした。

我慢しなくていい。仕事なんてライトに辞めて、軽やかに生きよう。

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私が言いたいのは、ただ1つです。

つらかったら、我慢しないで。すぐ仕事なんて辞めていいんだよ。

ということ。

多くの人がつらいと言いながらも仕事を続けている理由は、「周囲からの目」だと思います。

仕事を辞めたらこう言われるかも、こうされるかも…と不安になっている。

でも、人生で一番大事なのは「自分がどうしたいか」です。

短い人生を幸せに生きるには、主体的に人生を生きなきゃ。

一生幸せを自ら掴むことは出来ません。

トラベルライターになってわかったけれど、仕事なんていくらでもあります。

クラウドワークスなどで数さえこなせば月給15万円くらいは稼げます。

仕事を辞めることを怖がらなくていいです。

捨てる神あれば、拾う神あり。

人間関係も、仕事も、捨てたぶんだけ新しいものが入ってきます。

仕事を辞めて、自分の幸せを掴むことを恐れないで。

新しい世界へ踏み出すことを恐れないで。

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